水のコラム

油と洗剤は排水口に流したらダメ?流してはいけない理由と捨てる方法について解説

2023年04月18日  キッチン

料理などで油を使うとついそのまま排水口に流してしまいがちです。しかし、油を排水口に流してしまうと詰まりといったトラブルが発生しかねないため、別の方法で処理を行う必要があります。

また、使わなくなった洗剤についても、排水管を傷つけないために処分の際は排水口に直接流す以外の方法を検討する必要があります。

しかし「油や洗剤の処理方法が分からない」と悩んでいる方は少なくないでしょう。

そこでこの記事では、排水口に油や洗剤を流してはいけない理由とその捨て方について解説していきます。

水道に油を流すことで発生する問題

まずは水道に油を流すことで発生する問題について見ていきましょう。

油詰まりが発生する
油を排水管に流すと油詰まりが発生します。油は料理で使用したり排水口に流したりするときは液体ですが、排水管の中で温度が下がると固体に変化します。

そして、固体に変化した油が排水管にこびり付き、他の小さな汚れも巻き込んでいくことで大きなかたまりとなって詰まりを発生させるのです。

なお、フライパンなどに付着した少量の油もそのまま流してしまうと排水管内で固体に状態変化してこびり付いてしまいます。

そのため、油を大量に使った料理をした後は、キッチンペーパーを使って調理器具の表面を拭き掃除しましょう。

環境汚染が発生する
排水の浄化設備が整っていない地域で油を排水口に流すと、流した油がそのまま河川や海に流出してしまいます。

そして、流出した油は環境を汚染するため、流出先の河川や海で生きていた生き物がその地域で棲めなくなってしまうのです。

また、排水の浄化設備が整っている場合においても、油を流してしまうと排水処理の負担が大きくなってしまいます。

このように、油を排水口に流すと環境面で大きな負担が発生してしまうため、処分の際は排水口に流す以外の方法を検討しましょう。

水道に洗剤を流すことで発生する問題
水道に洗剤を直接流すと排水管が傷ついてしまう可能性があります。洗剤の持つ強力な洗浄力が排水管の表面を傷つけてしまうのです。

そして、その傷がどんどん深くなっていくと傷が付いた部分から水漏れが発生するようになります。

油とは異なり詰まりの原因にはなりませんが、水漏れのような厄介な問題を引き起こしかねないため、洗剤を直接排水口に流すのは控えましょう。

油の正しい処理方法

油を水道に流すと発生してしまう問題について理解したら、次は油の正しい処理方法について見ていきましょう。

回収依頼をする
油は地方自治体によっては資源としてリサイクル回収してくれるところもあります。そのため、お住まいの地域の自治体がリサイクル回収を行っていないか確認してみましょう。

一般的に油は可燃ごみとして処理を行いますが、リサイクル回収を行えばゴミが減少して環境にも優しいです。そのため、ごみとして処分する前に再利用できないかの確認を行いましょう。

新聞紙で吸収する
可燃ごみとして処分する際には新聞紙で油を吸収してから捨てるようにしましょう。液体のまま可燃ごみとして捨てることはできないため、新聞紙などに油を吸わせる必要があります。

なお、油を新聞紙で吸収する際は事前に油の温度を低下させておきましょう。温度が低下していない状態で作業を行うと発火するおそれがあるため、この点は留意しておく必要があります。

牛乳パックを使う
キッチンペーパーを詰め込んだ牛乳パックに油を流し込んで処分する方法もおすすめです。油を流すだけで詰め込まれたキッチンペーパーが油を吸い込んでくれるため、非常に手軽な方法となります。

なお、気温の高い時期に作業を行う際には、発火防止のためにキッチンペーパーを事前に湿らせておきましょう。

固体にしてから捨てる
油を固体にしてから捨てる方法も覚えておきましょう。こちらも手軽な方法となっており、油に市販の凝固剤を混ぜるだけで作業が完了します。

油は固体であれば問題なく可燃ごみとして捨てられるため、手間をかけずにさっと処分を行いたい方はぜひこの方法を試してみましょう。

洗剤の正しい処理方法
洗剤は少量であれば排水口に流し捨てても問題ありませんが、大量の洗剤を流してしまうと排水口を傷つけてしまうためこの点は注意しましょう。

なお、なるべく排水口を傷つけないためにも、洗剤を流す際には水といっしょに流すように心がけましょう。

また、洗剤は可燃ごみとしての処分が可能です。特に粉末洗剤や固形洗剤であればそのまま処分できます。

ちなみに液体洗剤に関してはそのままでは捨てられないため、捨てる際には新聞紙に染み込ませるといった対応を行いましょう。

油詰まりの解消方法

油を誤って流して詰まりが発生してしまったときには、油詰まりを解消させる必要あります。

油詰まりの解消は一見難しそうに見えますが、やり方を一度覚えてしまえば誰でも簡単に対応できます。

お湯を流す
油詰まりが発生したら、まずは排水口にお湯を流してみましょう。お湯を流して固体になった油を液体に戻せば、徐々に詰まりが解消していきます。

なお、お湯は40~50度程度のぬるま湯を流すようにしましょう。沸騰したお湯を流してしまうと排水管を傷つけてしまう可能性があるため、この点は注意する必要があります。

また、お湯を流す前に重曹と酢を流す方法もおすすめです。重曹と酢の化学反応で発生した炭酸ガスが排水管にこびり付いた油を浮かしてくれるため、詰まりがより解消しやすくなります。

すっぽんを使う
詰まりを解消したいときにはすっぽんの使用もおすすめです。ゴム製のカップを排水口に押し付けて引っ張り上げるだけで詰まりの原因物を簡単に取り除けるため、利便性の面で優れています。

また、すっぽんはホームセンターなどですぐに購入できるため、手元にない方はすぐに購入して常備しておきましょう。

個人での対応が難しいときは?

油詰まりの解消は基本的には個人で解決できますが、状態がひどいと個人での対応は難しいです。そして、こうした場合には無理をせずに業者に対応を相談しましょう。

ここで無理をして自力で対応しようとすると状況を悪化させかねないため、早い段階からプロの力を借りるのが賢明だと言えます。

また、業者に依頼する際には必ず複数社から見積もりを取るようにしましょう。同じ作業内容であっても業者によって費用が異なるケースがほとんどであるため、見積もりをしっかりと見比べてベストな業者を選択しましょう。

なお、業者への依頼は深夜や早朝は避けることをおすすめします。こうした時間帯に依頼をすると特別料金を請求される可能性が高いため、緊急対応が必要でない限りはなるべく日中に対応をお願いしましょう。

まとめ

油や洗剤はつい排水口にそのまま流してしまいがちですが、油詰まりや排水管の損傷といったトラブルを発生させるおそれがあるため、そのまま流さないようする必要があります。

そのため、処分を行う際には固形物にして捨てたり水で薄めたりして排水口に流すようにしましょう。

なお、個人での対応が難しいと感じたときには業者への依頼を検討しましょう。無理に個人で対応しようとすると状況を悪化させかねないため、プロの力を積極的に借りていくことをおすすめします。

こうち水道職人 0120-492-315

こうち水道職人 0120-492-315