水のコラム
トイレの水漏れはこのように対処する！～気付きにくい排水管からの水漏れ～
トイレの水漏れといっても、水漏れが起こる箇所は複数考えられます。排水管、給水管、タンクの中など直接見えない場合で起こるケースも大いにあり、どう対処すれば良いかと不安になるでしょう。今回は、排水管から水漏れが起きている場合の原因と応急処置方法、業者へ相談するタイミングなどについてご紹介します。
トイレの排水管の水漏れ原因とは
排水管から水漏れしていることを判断するには、どこをどう確認すれば良いのでしょうか。自宅内で水がどこからも出ていない状態で水道メーターを見た時に、メーターが動いていなければ排水管で水漏れが起きていると判断できます。（メーターが動いていれば給水管から水漏れしています）考えられる原因は、主に3つです。
1つ目に、スマホやガラケーなどの携帯や、鍵・ハンカチなどの異物を誤って落としてしまい、とれない状態になっている場合です。また、トイレットペーパーを大量に流しすぎて詰まってしまうこともあります。このように流れが滞ってしまうような異物が奥にあると、水が逆流して便器内に漏れてきてしまうでしょう。
2つ目に、排水管内に汚れが蓄積して詰まってしまう場合です。なかなか掃除できない排水管の奥には、流れ切らなかった汚れなどが付着していることがあります。それらが溜まると、業者によって専用機械で洗浄しなければいけないほどにまで、事態が悪化することもあるので注意しましょう。
3つ目は、排水管自体の経年劣化です。トイレの排水の耐用年数は、約10年前後、長くて20年ほどと言われています。劣化は避けられない問題のため、前述のような原因ではなく、劣化によるサビやヒビ割れ・緩みなどがあった場合は、できるだけ早めに専門業者にて修理や交換の対応を受けましょう。
いざ水漏れが起きたらまずは応急処置を
実際にトイレの水漏れが起きてしまったら、どこから漏れていたとしても、まずは水を流すことはしないでください。そして、床や壁から滲み出ているのであれば、水漏れ箇所を雑巾や新聞紙で当てがい、なるべく二次被害が起こらないようにしましょう。
異物を誤って落としてしまった場合は、家の周辺にある汚水升に流れてきていないか確認し、見当たらなければ外の排水管へ続く穴を塞ぎます。汚水升の場所がわからず、確実に異物を落としたことが原因とわかっている場合は、ラバーカップで取り出せないか試すことも可能です。うまくいかない場合は、さらに奥へと異物を追いやってしまう可能性もあるので、無理せず早めに業者を呼びましょう。なお、異物を取り出せたとしても水漏れ箇所の改善にはつながらないこともあるので、ラバーカップの成果があった場合は、忘れずに水漏れがどうなっているか確認してください。
マンションやアパートにお住まいであれば、階下の天井への雨漏りなど近隣住民にも被害が出る可能性あります。費用もかかってしまう問題ですので、火災保険が適用されるかも確認が必要です。専門業者へ連絡する前に、早めに管理会社へ報告しましょう。
また、トイレタンクの下にある排水パイプから、目に見える形で水漏れが起きることもあります。こういった場合は、ナットの緩みやパッキンの劣化や傷などが原因であることが多いです。一旦、止水栓をしっかりと閉め、タンク内の水抜き（レバーを大に回す）をしてからナットの締め直しを行いましょう。自力で行うことが難しければ、状態を悪化させないためにも、お気軽に専門業者へご相談ください。
どのように防げる？排水管からの水漏れ
何よりも効果的なのは、汚れを蓄積させないための定期的なパイプクリーニングです。専門業者によるクリーニングも可能ですが、費用面を考慮すると自宅で無理なく継続できることが大切でしょう。早い方法は、市販されている液体タイプのパイプ洗浄剤や、溶ける錠剤タイプの洗浄剤を利用することです。また、酸性のジェル状洗浄剤は、こびり付いてしまった尿石に有効です。汚れの状況に合わせて洗浄剤を選んでみましょう。
そのほか、自宅にあるもので掃除するのであれば、重曹と酢を利用する方法もあります。トイレはキッチンや洗面所以上に水が溜まっているため、重曹も酢もより多い量が必要です。目安として、重曹150gに対し、酢を2倍（300g）程度注ぎ、50℃前後のお湯を入れて放置します。泡立ち始めたらそのまま1時間ほど放置して、水を流して完了です。これらの方法の中から、なるべく定期的に継続できる方法を見つけていきましょう。
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