水のコラム

台所の床が水浸しになった際に考えられる原因を知っておこう!

2022年01月25日  キッチンのメンテナンス


台所は毎日料理をしたり食器を洗ったり、最も使用頻度の高い水回りといえるでしょう。その分、あらゆるパーツの老朽化が進むのも早くなってしまいます。

パーツが劣化したまま放置していると漏水の発生に繋がり、大惨事になってしまうこともあります。突然台所の床が水浸しになっていたら慌ててしまいますよね。掃除も大変ですし、すぐに対処しないと他の部屋や集合住宅であれば階下の部屋にまで影響が出てしまうかもしれません。

本記事では台所の床が水浸しになったときに考えられる原因と漏水の対処法、自力で対処できない時の業者への相談について解説していきます。

台所の床が水浸しになった際に考えられる原因

台所の床が水浸しになってしまったら、どこかで漏水トラブルが発生していることが疑われます。台所の床を水浸しにしてしまうほどの漏水が起こる可能性のある場所は、下記になります。

・排水トラップ
・排水パイプ
・排水ホース
・蛇口

漏水トラブルの原因は、発生箇所によって異なります。それぞれ詳しく解説します。

■排水トラップ
排水トラップは、虫の侵入や下水からの悪臭が逆流しないように抑えているパーツです。排水トラップはナットやゴムパッキンによって排水パイプと繋がれていますが、パーツにゆるみや劣化があると漏水を引き起こしてしまいます。

■排水パイプ
排水パイプは、排水管と排水トラップを繋ぐ管です。シンク下のスペースにあり、いくつかのパイプと繋がっています。パイプ同士の接続部分のナットやゴムパッキンにゆるみや劣化があると漏水を引き起こしてしまいます。

■排水ホース
排水ホースは排水パイプと同様に、排水管と排水トラップを繋いでいます。ビニール素材でできているので、老朽化が原因で折れたり割れたりすることがあり、その箇所から漏水が発生する恐れがあります。

■蛇口
蛇口の先端からの漏水であれば、量も多くないため台所の床が水浸しになるということは考えにくいです。しかし、蛇口と給水管の接続部分にあるゴムパッキンが消耗し、漏水が発生してしまうと壁やシンクをつたって床に水が流れ出てしまうことがあります。

台所の水漏れ対処法

台所での漏水は、ひどい場合だと床を水浸しにしてしまう恐れがあります。漏水が発生した際には、早急に対処しましょう。

対処法は漏水箇所によって異なります。漏水の発生箇所別に対処法を紹介します。

■排水トラップからの漏水
排水トラップから漏水が発生していた場合、ナットのゆるみかゴムパッキンの老朽化が疑われます。ナットがゆるんでいれば、モンキーレンチなどでナットを閉めましょう。

ゴムパッキンの老朽化のせいであれば、新しいものに換えることで解消します。排水パイプとトラップを繋ぐ2つのナットをゆるめ、トラップをシンクから引き出してください。

トラップを外すとゴムパッキンを取り出せるので新しいものと交換します。ゴムパッキンの取り換えが完了したら同じ手順で元に戻します。

最後に水を流して漏水が起きないかどうか確認しましょう。

■排水パイプでの漏水
排水パイプで漏水が起こったときは、パイプ同士のつなぎ目にあるナットのゆるみかゴムパッキンの老朽化が原因として考えられます。

ナットのゆるみであればしっかり閉め、ゴムパッキンの老朽化であれば新しいものに換えてください。

■排水ホースからの漏水
排水ホースからの漏水は、主にホースの破損が原因です。この場合、ホース事態を新しいものに換える必要があります。

シンク下のスペースにある排水ホースの下部に排水プレートというパーツがあります。まず排水プレートを取り外し、防臭ゴムを外しましょう。

そして排水管内の排水ホースを引き、2つの排水トラップをつなぐナットをゆるめて既存のホースを完全に取り出してください。新しいホースはトラップを取り付けた後に、排水管側に取り付けます。

■蛇口からの漏水
蛇口での漏水は、ゴムパッキンの消耗が主な原因です。蛇口の漏水している箇所を取り外し、パッキンを新しいものに換えてください。

このように漏水箇所が特定できれば、自力での修繕も可能です。しかしパーツの紛失や、取り付けミスなどを起こしてしまうリスクも伴います。少しでも不安があれば、専門の修繕会社に対処を依頼した方が確実です。

自力で修繕をした結果トラブルが大きく広がってしまい、結局修繕会社に依頼することになれば、費用もかさんでしまいます。迷ったら相談だけでもしてみることをおすすめします。

台所の床が水浸しになってしまった際の応急処置

台所の床が水浸しになっていたら、誰しも慌ててしまうと思います。しかし、すぐに対処しなければ被害が広まってしまいます。

長時間床が水に浸った状態になると、床材の腐敗や劣化を助長してしまいます。ほかにも、カビやシロアリの繁殖にも繋がってしてしまうかもしれません。

ここからは、自分でできる応急処置を解説します。万が一に備え、ぜひチェックしてみてください。

最初にやるべきことは、止水栓を閉めて、水の流れを止めることです。そして床の乾燥と除菌をしてください。乾燥と除菌の手順は次の通りです。

1.雑巾などで床の水を拭く
2.窓を開けるなど換気をして乾かす
3.アルコール除菌を吹きかけ、きれいな雑巾で拭く

この手順を行うことで、床の腐敗や消耗、カビやシロアリの繁殖を抑えることができます。

なお、床が大量の水に浸ってしまった場合には床下まで浸透している可能性があります。床下の作業は自力ではできないため、専門の修繕会社に任せた方が良いでしょう。

自力の対処が難しい時は専門の修理業者に相談を!

台所の床が水浸しになるほどの漏水は、すぐに対処すべき事態です。しかし自力で対処しようにも何から手を付けてよいのかがわからなくなり、焦ってしまうのではないでしょうか。

水浸しの状態を長く放置してしまうと床材の腐敗や劣化、床下に電気系統の配線が通っていれば漏電の恐れもあります。集合住宅であれば階下への浸水被害にもなりかねません。

水浸しの床を発見したときは、漏水箇所を冷静に確認するのも難しいかもしれません。そのようなときは、止水栓を閉めてまずは水を止め、修繕会社に連絡するのもひとつの手です。

無理して自力で修繕しようとしても、時間がかかってしまえば二次トラブルを引き起こしかねません。修繕会社に依頼した場合の費用相場を把握しておくとよいでしょう。

少しの補修であれば、4,500円程度の修繕費用で済みます。パッキンの取り換えであれば材料費と作業料など込みで1万円が目安です。

また、排水ホースの取り換えは1万2,000円程度です。金額が少し高いのは、床下に配管があることが多いためで、少し手間のかかる作業であることが理由です。

なお、浸水したことで床の浮きや排水の異臭がなくならないなど、異変があれば床下の調査も実施してもらうと安心です。修繕したと安心しきっていたら、実は浸水時の水が床下に浸透していて白カビが繁殖していたということもあるかもしれません。

まとめ

台所の床が水浸しになったときに考えられる原因と漏水の対処法などについて解説してきました。床が水浸しになるほどの漏水は、水回りに何らかの大きなトラブルを抱えていることが原因です。

漏水箇所をすぐに見つけられない場合は、止水栓を閉めて修繕会社に相談しましょう。水浸しの床もすぐに対処が必要です。

また、漏水箇所を見つけることができれば、自力での修繕も可能です。しかし作業に不安のある方は無理をせず、業者に依頼するのが得策です。

こうち水道職人 0120-492-315

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