水のコラム

油の処理方法は知っている?排水口に流していると大変なことに!?

2022年03月31日  洗面所のトラブル


料理に使った油や、肉を焼いた時に出てくる油は排水口に流してはいけません。なんとなく油を排水口へ流してはいけないと把握していながらも、洗い物の際に油を排水口へ流してしまっている人は多いでしょう。

油は正しく処理して捨てなければならなく、排水口に流していると非常に危険です。調理後の油の正しい処理の方法や「なぜ油を排水口へ流してはならないのか」といった、油の処理について疑問のある家事初心者の人はとくに必見です。

油を台所の排水口に流すと危険な理由

油を台所の排水口に流すとさまざまなリスクがあります。

■排水管がつまって臭いの原因になる
油を排水口に流すと、排水管の中で固まってしまいます。油は性質上、温度が下がると固まってしまうため、排水管の中で蓄積してしまい、つまりを起こす原因となります。

そして、固まった油は悪臭を放ち、台所の空間が快適でなくなってしまいます。シンクから流した水が流れにくくなってしまうため、水が逆流したり、水が流れなくなってしまったりするのです。

■高温の油を流すと水漏れする原因になる
使用直後の高温の油を排水口に流してしまうと、水漏れが起こるリスクがあります。排水管が油の熱によって劣化してしまうためです。

さらに、アパートやマンションの場合、油がつまると他の部屋で水漏れが起こる可能性があります。排水管が他の家と共通であるためです。

自分の行いが原因で、ほかの部屋に住む人が水漏れを起こし修理費用を負担するケースもあるため、一戸建てよりも油の扱いに注意しなければなりません。

油を正しく処理する方法

使い終わった油は可燃ゴミとして処理ができます。しかし、液体のまま捨てるわけにはいかないので正しく処理しなければなりません。

油を処理する方法はいくつかあるので、状況に合わせて対応できるように油の捨て方をいくつか把握しておきましょう。

■新聞紙やキッチンペーパーで拭き取る
捨てる油の量が少ない場合は、新聞紙やキッチンペーパーで拭き取って処理しましょう。非常に簡単で特別な処置をする必要もありません。

しかし、油の温度が下がってから拭き取ってください。高温の状態だと自然発火するリスクがあるため、火事になるかもしれません。

■牛乳パックを使って処理する
牛乳パックを使う方法は実践している人が多い方法の一つです。牛乳パックの中に、水を吸わせた新聞紙やキッチンペーパーを入れて、温度が下がった油を流す方法です。

高温の油を流し込むと同様に、自然発火のリスクがあるため注意してください。牛乳パックは最後に口をガムテームで固定して捨てましょう。

■凝固剤を使って固める
油を固める凝固剤を使って処理する方法です。揚げ物に使った油などの、大量の油を処理する時に最適な方法です。

熱を持った状態の油に凝固剤を投入して、固まるのを待てばOKです。固まった油は燃えるゴミとして捨てられます。しかし、油が冷えてしまうと上手く固まらないので、加熱し直してから使用しましょう。

■小麦粉や片栗粉を使って固める
凝固剤を持っていなくても、小麦粉や片栗粉で代用ができます。油の量よりも少しだけ多めの小麦粉か片栗粉を投入して、かき混ぜると少しずつ固まっていくので、凝固剤がない場合におすすめです。

完璧に固まるわけではなく、ドロドロとした状態になるため、捨てる際はこぼさないようにしましょう。しかし、小麦粉や片栗粉を大量に使わなければならないので、頻繁に利用するのはあまり経済的とはいえません。

どうしても油を捨てたい場合に小麦粉や片栗粉を使うようにしましょう。

台所の排水口が油でつまった時の対処法

台所の排水口が油でつまってしまった時の対処法はいくつかあります。

水の流れが悪くなってきたと感じる人は試してみてください。

■大量のお湯を流す
排水口に誤って油を流してしまってからあまり時間が経っていない場合や、水の流れが悪くなってきたと感じる時は大量のお湯を流してみましょう。

排水口を開けて、排水管に使わなくなったタオルをつめこみます。そして、60℃くらいのお湯をシンクに対して8割程度ためます。お湯が溜まったら、タオルを一気に引き抜いてください。水圧とお湯によって、排水管の中の油をごっそりと落とすことができます。ポイントとしては、タオルはすべてつめるのではなく、一部をシンクの外に出しておいて引き抜きやすくします。

同時に火傷のリスクもなくなるため、タオルはくれぐれもつめこみすぎないようにしましょう。

■ペットボトルを使う
排水管にペットボトルの口を隙間なくあてて、ペットボトルを潰して空気を送り込む方法です。使い終わったペットボトルを使って、その空気圧によって汚れを落とすので、新しくアイテムを用意しなくてよいのですぐに実践できます。

ペットボトルのサイズは問いませんが、大きいほど一度に送り込む空気が増えるので、2リットルサイズがおすすめです。1度で改善されるわけではないので、何度も繰り返す必要がありますが、お金をかけずに油汚れを取り除ける方法です。

■パイプクリーナーを使う
お湯やペットボトルで試してもつまりが改善されない場合は、パイプクリーナーを使いましょう。排水管に直接注いで1時間程度経ったら水を流すだけなので、非常に簡単です。

パイプクリーナーは固まった油を落とすだけではなく、排水管内部に油が蓄積しにくくなる効果もあるため、定期的に注いで対策するのがおすすめです。

また、パイプクリーナーは高粘度のものを使用しましょう。粉末タイプはきちんと流す必要があり、排水管の中で粉末が残ってしまうとつまりの原因になってしまいます。

そして、サラサラとしているパイプクリーナーは、油を削ぎ落とす力が高粘度タイプよりも劣ってしまいます。

■改善されないなら高圧洗浄
パイプクリーナーで改善されない場合は、業者に依頼して高圧洗浄機を使って改善しましょう。高圧洗浄は業者が独自に持っているもので、家庭用洗浄機よりも強力です。

排水管の奥でつまりを起こしていると、排水口と距離があるため自分で解決するのが困難であるため、無理せずに業者に相談してみてください。

油を再利用する方法

油は2回から4回程度であれば再利用が可能です。何十回も使用するのは、健康状態に関わるためできれば避けましょう。

使い終わった油の中にある、揚げカスを取り除き、油濾し加味と濾し器をセットした保存容器に油を流し込んで冷まします。温度が下がったら冷暗所に保存すれば、油を再利用できます。

その都度、油を捨てるのが面倒な人や節約している人などは、油を再利用してみてはいかがでしょうか。しかし、使い終わった油を鍋の中で放置するのは、参加を促進させる行ためであり、再利用ができなくなってしまうため必ず保存容器を用意しましょう。

■油を捨てる目安はある?
色が茶色くなっていたり、油が冷たい時の粘りが強かったりする時は油を捨てましょう。ほかにも「油が180℃くらいになった時に煙が上がる」「加熱した時に変な臭いがする」などの事象が確認できた場合も油を捨てる目安となります。

まとめ

油を排水口に流してしまうのは非常に危険な行為であり、排水管にダメージを与えています。賃貸マンションに住んでいる人などは、近隣住民にも迷惑をかけてしまうため、使用後の油は正しく処理しましょう。

取り返しがつかなくなってしまうと、業者に依頼して洗浄してもらって解決するしかないので修繕費用が高くなります。日常的にパイプクリーナーを使ったり、お湯を流したりして対策しておきましょう。

こうち水道職人 0120-492-315

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