水のコラム

浴槽の交換費用の相場は?抑えておくべきポイントも

2022年04月26日  お風呂のメンテナンス


浴槽を交換する際、気になる点のひとつは費用です。

浴槽交換には、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか。この記事では、浴槽交換のタイミングや交換費用について徹底解説します。

お風呂場のリフォームを検討している人は参考にしてください。

浴槽の交換はどのくらいの期間で考える?

一般的に、浴槽の寿命は10〜15年ほどと言われています。

よくメンテナンスされた浴槽であっても、20〜30年ほどで寿命を迎えるでしょう。

また、次のような症状が見られる場合には、浴槽交換することをおすすめします。

コーキングの劣化
浴槽と壁の間や壁同士の間を埋めている資材のことをコーキングと言います。この部分が劣化してくると、カビが生えたりひび割れたりすることも。

コーキングの劣化を放っておくと、水漏れやシロアリの原因につながってしまいます。大きなトラブルになる前にリフォームを検討してください。

また、カビやサビが取れにくくなってきた時は、浴槽交換のタイミングです。カビやサビは、表面だけでなく内部まで腐食させてしまいます。

取れないカビやサビが広がってきた場合は、浴槽交換を考えてください。

さらに、排水機能に不具合がある場合、排水口から嫌なニオイが生じてくることもあります。

排水口にはニオイや害虫を防ぐ排水トラップが設置してありますが、この機能が壊れた際には封水を貯められなくなるわけです。

掃除しても汚れが取れなかったり、ニオイが消えかったりする場合には、浴槽交換を検討する必要があるでしょう。加えて、浴槽や壁、床が劣化していることです。

毎日のように使用するバスルームは、経年劣化を起こしやすい場所だと言えます。

中でも、壁や床、浴槽は少しずつ確実に劣化していっています。

タイル割れなどの大きな問題に発展することもあるため、気づいたら早めに交換してください。

浴槽の交換費用はどのくらいかかる?

浴槽の交換費用は一体、どのくらいかかるのでしょうか。

浴槽は、大きく3種類に分けられます。

まず、浴室の床面に浴槽が約3分の1ほど埋め込まれて設置してある「埋め込みタイプ」に交換する場合は、10〜15万円ほどかかります。

このタイプは、在来工法による設置方法で、浴槽に水を抜くとそのまま水が流れていく直接排水です。既存浴槽の解体撤去に約2〜10万円ほど、下地調整に2〜5万円ほどかかります。

新しい浴槽の埋め込みに約5〜15万円、排水管の調整が必要になった場合には約5〜10万円プラスでかかるでしょう。

浴室の断熱工事が発生する際は、さらに約20〜50万円必要です。埋め込みタイプの浴槽には、幅広く種類もさまざま。浴室の状態によっても費用は異なるでしょう。

浴室のタイルの上に浴槽を置くだけで設置する「据え置きタイプ」に交換する場合は、約4〜5万円の費用がかかります。

既存浴槽撤去処分としての費用が2〜5万円ほど、浴槽取り付け工事として2〜6万円ほど、配管工事料金としては1〜3万円ほどです。

浴室の状態によっては追加工事が必要になることも。床と壁面のタイル工事には15〜25万円、天井や壁面の塗装工事には3〜6万円、バランス釜交換工事には15〜20万円ほどかかると考えられます。

最後に、半埋め込みタイプと据え置きタイプの中間の「半埋め込みタイプ」は、埋め込みタイプと同じく10〜15万円ほどの費用がかかります。

浴槽の素材によっても、交換費用は変わってきます。

一般的に使用されている浴槽の素材は、FRP(強化繊維プラスチック)です。

FRP製の浴槽は、3〜35万円ほどと一番お手頃価格です。

ヒノキの素材を選ぶ場合は約40〜数百万円、ホーローだと15〜100万円ほどします。

費用の相場や素材の特徴をよく調べて、浴槽を選んでいきましょう。

浴槽を交換する時に抑えておきたいポイント

浴槽を交換する際、次の点に気を付けておきましょう。
まず、新しい浴槽が浴室ドアから入れられるかということです。

これは、在来工法の浴槽を交換する際の注意点になります。

玄関やバスルーム入り口は新しい浴槽が通るサイズになっているかどうか事前にチェックしておいてください。

もし浴槽が入らない場合、玄関を外したりバスルームの入り口ドアを壊す必要が生じるかもしれません。特にマンションやアパートは入り口が狭いので、注意が必要です。

また、賃貸物件では勝手にリフォームできないことも覚えておいてください。

浴槽交換のような大掛かりなリフォームには、必ず家主の許可が必要です。

また賃貸物件の場合は、使えなくなるまでリフォームしないのが一般的。もし、賃貸物件で浴槽を交換したいと考えているのであれば、前もって仲介した不動産会社に相談することがおすすめです。

浴槽が古い場合には、リフォームしてもらえるかもしれません。中には、「できるだけ安く済ませたい」という考えてDIYする人もいます。

しかし、素人でDIYするのは危険です。塗装してみて上手くいかなかった場合、業者を呼ぶ必要がありますが、その際には一度塗った塗料を剥がす手間が生じます。

結果的に業者を呼んだ方が安く済むことも。トラブルを招く可能性もあるのでDIYはおすすめできません。

浴槽の交換費用を安く抑えるには

浴槽の交換費用はなるべく安く抑えたいもの。

ここで、浴槽を安く抑えるための3つのポイントを紹介します。
複数の業者から見積もりを取る
リフォームする前には、複数の業者から見積もりを取ってください。

面倒だと感じることもあるかもしれませんが、相見積もりを取ることは大切です。

見積もりを取ることで、どんな工事内容が必要なのか、相場の金額はどれくらいなのか把握できます。

ただし、あまりに多くの業者から見積もりを取ると情報が多すぎて整理できないことも。実績のある業者を3社ほど選んで、見積りを取ってみてください。

安い浴槽を使ってリフォームする
なるべく安い浴槽を使用すれば、工事費用を安く抑えられます。

浴槽のタイプは、在来工法のものよりユニットバスの方が安くなります。最新の機能付きの浴槽より広く普及しているタイプを選ぶこともポイントです。

型落ち品や特売品を見つけて、浴槽本体の費用を抑えることもできるでしょう。

材質で言うと、一般的に普及しているFRP製の浴槽が平均すると安い傾向にあります。できるだけ費用を抑えたい人は、 FRP製の浴槽を探してください。

介護保険を利用する
介護が必要な家族がいる場合は、介護保険を利用してバスルームをリフォームできます。

介護保険の利用条件は、介護対象者が要支援もしくは要介護の認定を受けていること。

また、介護のためにリフォームが必要な工事のみに限定されます。適用される住宅改修工事費は20万円まで。そのうち1割は自己負担で18万円が支給の上限金額です。

介護が必要な家族がいる人は、ケアマネージャーに相談してみることをおすすめします。

まとめ

お風呂のタイプによって浴槽の交換費用の相場は異なります。

古いタイプの在来工法による埋め込みタイプや半埋め込みタイプの交換は10〜15万円ほど。据え置きタイプに交換する場合は、4〜5万円ほどの費用がかかります。

浴槽の素材によっても交換費用は大きく変わるため、リフォーム前には浴槽タイプと素材をしっかりチェックしてください。

また、浴槽を交換する前には複数の業者から見積もりを取ることがおすすめです。

相場価格や工事内容を比較検討して、より良い業者を選んでいきましょう。

こうち水道職人 0120-492-315

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