水のコラム

マンションの水漏れで大被害!加害者や被害者になったときの対応方法

2023年01月30日  水回り

マンションで水漏れトラブルが起こると、多数の部屋に影響が出てしまう場合があります。また、トラブルへの対応が遅くなると、大きな被害にも発展してしまう危険性が出てきてしまうので、気をつけなければなりません。

マンション内は共用部分と専有部分に分かれており、発生原因によって対処の方法は変わってきます。

ここでは、自分の住んでいる部屋と、ほかの人が住んでいる部屋で水漏れが発生し、被害にあった場合のそれぞれについて解説していきます。

マンションの水漏れ事故の原因と責任

マンションで水漏れトラブルが起った時には「住んでいる人の注意不足」と「給排水管の不具合や劣化」の大きく分けて2つに分類されます。

トラブルに対する責任は「共用部分(住居者が一緒に使う場所)」と「専有部分(自身の住んでいる場所)」によって異なります。

次の項目では「住居者の注意不足」と「給排水管の不具合や劣化」の2つの水漏れケースごとに詳しく解説をしていきます。

住居者の注意不足の水漏れ
マンションの中では、住んでいる人の過失もしくは故意により、水漏れが発生する場合があります。

例でいうと、お手洗いを詰らせてしまった結果、便器の中から汚水があふれ出てしまうということがあったりします。

このようなケースの場合、自身の住居内のみならず、下の階の部屋の天井にまで水が浸水し、水漏れの被害が拡大してしまうこともあります。

普段の暮らしの中で、水を使う頻度は多いので、不注意で水を止めることを忘れてしまったりして、水漏れを起してしまうことも有り得ます。

自身の居住エリアは「専有部分」の管轄になるので、水漏れを発生させてしまった場合の全責任は、基本的に自分自身で負うことになります。

自己責任による水漏れで、下の階の各部屋に被害が拡大してしまったときには、損害賠償が請求されるケースもあるので注意してください。

給排水管の不具合や劣化による水漏れ
マンションの水漏れには、給排水管の不具合や劣化が原因のケースもあります。不具合には、施工業者のミスで水漏れが起こるものもあり、発生原因によって責任は変わってきます。

この場合の水漏れトラブルやその要因の解決方法は、問題の起った原因を断定し、責任をはっきりさせたうえで、的確な対応を行う必要があります。

給排水管の劣化で、水漏れが起ってしまった際には、そのトラブルが起ったのが共用部分なのか、専有部分なのか、で責任が変わってきます。

専有部分に水漏れのトラブルがあれば、その部屋に住んでいる人が問題を解決する必要があります。

その一方で、水漏れの発生原因が共用部分にあるのならば、管理会社などにトラブルの対応を一任することになります。

さらに、施工業者のミスによる故障要因で、水漏れが発生してしまっているのならば、その施工業者が全責任を負います。

水漏れの発生原因が不明で、責任を誰が取るのかもわからないケースは「区分所有法」にしたがって、共用部分に発生原因があると推測して対処をします。

マンションの自宅で水漏れが発生した場合の対応方法

自身の住居で水漏れトラブルが発生したときには、トラブルを大きくさせないために的確なその場合に応じた対処が重要です。次で紹介している対処の方法をよくチェックし、とるべき対応を早急に進めてください。

水漏れの原因確認
給排水管の接続部分に亀裂やズレはあるか、排水菅・排水口が詰っているか、などを点検しましょう。自身で調査できる箇所は少ないため、発生原因の特定が困難な時には、業者に依頼をして調査してもらいましょう。

水漏れの応急処置を行う
応急処置の手順は下記の通りです。汚水にも触れるので、ゴム手袋を準備すると良いでしょう。

・ドライバーを用い、止水栓を閉める
・床などに漏れた水をタオルで拭く
・配管や蛇口などにタオルをあて、水漏れをおさえる

水漏れの発生原因が不明なうちは、できるだけ水を使わないようにしましょう。応急処置を行ったら、直ちに管理会社、水道業者、保険会社へ連絡をしてください。

マンションの水漏れ事故の被害者になった場合の対処方法

いきなりの水漏れの被害にあわててしまう事も多いかとは思いますが、先ずは落ち着いて、確実な対処を行っていく必要があります。次で対処方法で重要な点を3つ紹介していきます。

・慌てて水漏れが起こっていそうな住宅に立ち入らない
水漏れの被害者になったとしても、決まって階上に問題が発生しているとは限りません。時には、建物の共用部分に設置された給排水設備の老朽化により、天井から階下へ水漏れが起こってしまっている場合もあります。

もし仮に、相手方の部屋の中に水漏れの問題要因があった場合でも、詳細要因が特定できないうちから交渉を開始させてしまうと、不要なトラブルを起こしてしまう危険性も出てきてしまいます。

水漏れの被害を確認したら、ひとまず自分の住宅の状況がわかる写真などを撮り、証拠となる記録をとっておきましょう。そして、その次の段階で説明をしに行くように対応を行ってください。

・保険会社や管理会社に水漏れの被害状況の連絡をする。
つづいて、自分の住んでいる住宅の保険会社や管理会社に連絡をとるということです。保険会社へは、自身の入っている保険が今回の水漏れの被害が、保険適用になるのかどうかを確認してください。

保険適用の対象となれば、自身で専門業者を依頼し、修繕依頼してかかった金額に充当する事ができます。

管理会社に対しては、水漏れ被害にあった状況をしっかり詳細説明をし、修繕依頼をしてください。共用部分の場所以外の、他者の住宅専有部分に水漏れが発生していた場合には、状況次第では、管理会社に仲介に入ってもらう形での損害賠償の交渉へと進められることもあります。

・水漏れの発生原因を確認する
3つ目は、水漏れの発生原因はいろいろあるので、しっかり適切な修繕をおこなうために、その発生原因をきちんと明確にする必要があるということです。

水漏れの共用部分に関しては、調査依頼を管理会社の方にお願いすることができます。他者の住宅専有部分で水漏れが起こっていた場合には、住居者の許可をもらった状態で、水漏れの発生現場の確認をおこないます。

仮に、相手方に調査について断られてしまった場合には、管理会社の方に間に入ってもらうようにしてください。間に入ってもらうことで、第三者目線となり、調査もスムーズに進めることができます。

近隣トラブルや被害を最小限におさえるためにも、早めの対処を心がけ、水漏れの発生原因も速やかに確認するようにしましょう。

水漏れによるトラブルが生じないためにも、定期的に点検を行っていくこともとても重要になってきます。

マンション住宅内は、共用部分と専有部分に分かれているので、定期的な点検を実施する場合には管理会社の方へ連絡をし、専門業者に依頼する形で、設備チェック等を受けるようにしてください。

そして万が一、水漏れの危険性のある箇所が見つかった場合には、速やかに補修しておくことで、今後の水漏れトラブルの予防対策につながります。

水漏れが引き金となって、大きな被害が発生してしまうと、損害賠償をともなう大きな事故に発展してしまう危険性もあるため、注意が必要です。

トラブルが大きくならないようにするためにも、水漏れのトラブル予防につながる日常対策を、日頃からしっかり行うようにしてください。

まとめ

ここまで、マンションの水漏れについての発生原因や、加害者や被害者になったときの対応方法について紹介してきました。

マンションは、ほかの住居者と共同で使用する「共用部分」と、自分の住んでいる場所の「専有部分」によって、それぞれ水漏れの対処方法や責任を担う管轄も変わってきます。

水漏れの事故やトラブルを適切に対処するためにも、発生原因と責任の所在はしっかり認識しておいてください。

また、日頃から定期的な点検をおこない、水漏れが深刻化する前に速やかに予防をしておくことも、安全に暮らすためにはとても大切なことです。

こうち水道職人 0120-492-315

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