水のコラム

お風呂の排水口から漂うイヤな臭いの原因とは?対処法を考えよう!

2021年12月23日  お風呂のお掃除


お風呂の排水口から漂うイヤな臭いの原因とは?対処法を考えよう!
「お風呂の排水から嫌な臭いがする」といった悩みは、誰もが一度は経験することではないでしょうか。一度臭いを察知してしまったら、気になって仕方がないですよね。

この記事では、その悪臭の原因と解消の仕方、さらに予防法についても紹介していきます。内容盛りだくさんでお届けしますので、ぜひメモの用意を忘れずにご覧ください。

お風呂の排水口から漂うイヤな臭いの原因とは?

常にキレイにしておきたいお風呂場ですが、排水口からイヤな臭いがしてしまう時もありますよね。

お風呂場は毎日使用する場であり、どうしても汚れが溜まってしまう場所です。お風呂場の排水口には、髪の毛や体の垢、脂などの汚れ、石鹸やシャンプーも流れてしまいます。気づかぬうちに、汚物を流してしまう場合もあるでしょう。

汚れがこびりついてしまうと一気に雑菌が繁殖してしまい、異臭の原因となります。臭いを察知した時に、どの辺を確認すればいいのでしょうか。

その前に、まずはお風呂の排水口の構造をしっかりと頭に入れておきましょう。お風呂の排水口パーツはいくつかにわかれています。

主なものは「排水口カバー」「ヘアキャッチャー(ごみ受け)」「排水トラップ」「排水ピース」「フランジ」です。これらのうち、フランジ以外は外すことができます。

それでは、順に悪臭がおこるポイントを紹介していきましょう。

■ヘアキャッチャーにゴミが堆積
排水口のカバーを開けてみると、最初にみえてくるのが「ヘアキャッチャー」です。髪を洗った時に、抜けた毛髪を受け止めています。

他にも、詰め替え用シャンプーの切れ端などの異物がつまっている場合も度々あるかと思いますが、このヘアキャッチャーが排水口への流れ込みを防いでいます。ヘアキャッチャーに異物やごみが詰まったまま放置していると、石けんやカスなども付着して「ぬめり」となって、異臭を発生させてしまう訳です。

ここで、忘れずに排水口カバーの裏側面も見ておきましょう。ごみや「ぬめり」が付着していることがしばしばあります。

■排水トラップの水がなくなっている
お風呂場の排水トラップは、水(封水)をためることによって、下水から立ち上ってくる異臭を防ぐ役目をしています。何かの拍子に封水がなくなってしまうと、いやな臭いを発生させてしまうわけです。

封水がなくなる原因としてあげられるのが「しばらくお風呂を使用しなかったので、蒸発してしまった」「排水管内の急な気圧変動のため水が流れてしまった」「トラップに溜まったごみや糸クズが水を全部吸収してしまった」といったものです。

当然ながら、排水トラップ自体から異臭を放ってしまうこともあります。ごみキャッチャーで受け止めきれなかった異物に雑菌が繁殖している可能性もあります。

■排水管の汚れ
排水口からの異臭は、排水管内の汚れの可能性が高いです。

排水口のパーツを清掃しても異臭が消えない時は、排水口の奥が詰まっていたり、汚れていたりする場合が考えられます。関連業者に原因の特定とクリーニングを頼みましょう。

お風呂の排水口から漂うイヤな臭いの解消方法

排水口の臭いを解消する方法として最初にできるのは、徹底的な清掃です。汚れを完全に落とすことで、匂いの元を断ち切ります。

排水口にはしつこい雑菌が多く潜んでいるため、ゴム手を使用しましょう。水はねや薬品の飛び散りを防止するために、マスクやゴーグルの着用などもおすすめです。作業の流れは、

1.【見える部分のごみを取り除く】:排水口カバーを開けて、ヘアキャッチャーから髪の毛やごみなど異物を取りのぞきます。

2.【排水口パーツ取り外し】:排水口のパーツを取り外し、中に髪の毛やごみなどが入っていたら取りのぞきましょう。付着している埃や「ぬめり」などは、中性洗剤を使用してスポンジか歯ブラシなどで擦り洗いしていきます。落ちにくい頑固な汚れは、薄めた漂白剤などにつけ置きしておくと取れやすいです。

3.【中性洗剤や塩素系漂白剤を使用】:ホームセンターや薬局では、パイプ用洗浄剤や塩素系漂白剤を販売しています。腐った臭いがする時には「パイプ用洗剤」、カビの臭いがきつい時には「カビ用洗剤」を使用するとよいでしょう。

排水口に吹き付けてカビに命中させていきます。洗浄剤の説明文に記載されている時間をおいた後、弱めのシャワーで流していきます。なお、塩素系タイプ洗剤と酸性タイプ洗剤を混ぜて使用してしまうと、有毒ガスが発生するため非常に危険です。間隔をあけて使い分けましょう。

4.【排水管の汚れは、排水管用洗浄剤を使用】:排水口パーツ洗浄が終了したら、排水管も清掃していきましょう。

排水管清掃には、市販の排水管用洗浄剤がとても便利です。洗浄剤を流してしばらく置いた後、水を勢いよくたっぷりと流しましょう。この排水管用洗浄剤の代わりに、重曹やクエン酸を使用することもできます。重曹をまんべんなく排水口にふりかけてから酸を撒き、さらに水をかけると発泡します。その状態で数充分間待って、あとは水を流し込むだけです。

ちなみに、ワイヤーブラシを使用して物理的に汚れを掻き落とすこともできます。ワイヤーブラシはホームセンターで入手できますが、使用に際してはコツが必要です。家庭用の高圧洗浄機を使用するのも効果的でしょう。

お風呂の排水口の臭いを予防する方法

浴槽と同様に、頻繁に排水口のごみ清掃をする人はあまり多くはないでしょう。排水口のつまりや異臭トラブルを防ぐには、こまめな清掃が一番です。

すぐに片付けられるごみについては、2〜3日おきに処理するよう心がけましょう。さらに2週間に一回はきちんと清掃するのが理想的です。

続いて、清掃に便利なグッズを紹介します。次のようなアイテムが常備されていると非常に便利なので、参考にしてみてください。

「ゴム手」「スポンジ・ブラシ」「中性洗剤」「塩素系漂白剤」「排水管専用の洗浄剤」「重曹」「クエン酸」などが挙げられます。

また、裏のテクニックとしてオススメなのが、ヘアキャッチャーにネットを被せてしまうことです。

台所のシンクでは当たり前のようにしているかと思いますが、お風呂場であっても同様に効果的です。「毎週のこまめな清掃は面倒」という方にはおすすめの方法です。髪の毛やごみなど異物が集まったネットを捨てて、新しいネットに付け替えるだけで終わります。ホームセンターや薬局で販売されているので、覗いてみましょう。

■最後の手段は専門業者
排水口の清掃をこまめにしても異臭がおさまらないようでしたら、プロの業者に依頼することも考えていきましょう。

とくに原因を特定できない時には業者に相談すると、早急に調査をした上で解決してくれます。排水口内の軽い詰まりや排水管清掃では、プロの業者であれば、徹底的にキレイにしてくれます。

不定期的にではなく、コンスタントに清掃依頼をして未然に防ぐこともおすすめです。通常は排水管用の洗剤を使って清掃しながら、3年〜5年おきにプロの業者に頼むのもひとつの手でしょう。

まとめ

ここまで、お風呂場の排水口からのイヤな臭いの原因と解消の手段、予防方法について解説してきました。あなたにとって、明日からでも役立つ情報が得られたのではないでしょうか?

イヤな異臭を防ぐ方法は、基本的に普段からの「こまめな」清掃に対する心がけにあるかと思いますが、忙しくて毎日しっかりと清掃する時間がどうしても持てないという方もいるかもしれません。

掃除の時間が取れそうにない時は、この記事で紹介した「即効性のある方法」も、ぜひこの機会にためしてみてくださいね。

こうち水道職人 0120-492-315

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