水のコラム
蛇口の先だけを交換するには?方法を紹介
ご自宅のキッチンで使用している蛇口に何か問題は発生していないでしょうか。
長い間同じ蛇口を使用している場合には、経年劣化で蛇口内部や本体が破損している場合があります。そんな時には蛇口の交換が効果的なことがあります。
そこで今回は、キッチンの蛇口の種類と特徴、蛇口交換前に確認したいこと、蛇口を選ぶ際に知っておきたいこと、蛇口交換での注意点、業者に交換を依頼する際のポイントについて詳しく解説します。
蛇口にはどんな種類がある?それぞれの特徴も
まずはキッチンでよく使用されている蛇口について種類別にご紹介します。
台付き蛇口
台に取り付けられている蛇口をそのまま「台付き蛇口」と言います。
台付き蛇口は取り付け方法によってさらに2種類に分けることができます。台付きワンホール蛇口と台付きツーホール蛇口の2つです。ワンホールとツーホールは蛇口取り付け部分の穴の個数を指しています。
台に1つしか穴を開けないタイプはワンホール蛇口で2つ穴をあけるタイプがツーホールです。
台付き蛇口を取り付ける際にはワンホールかツーホールを確認しておく必要があります。確認せずに部品を購入してしまい、穴の個数が違ったという問題や、穴を新しく開けないといけないなどの問題が発生します。
壁付き蛇口
一方で壁に直接埋まっているタイプの蛇口を壁付き蛇口と言います。壁付蛇口にはワンホール、ツーホールなどのように穴の個数を確認する必要はありません。
壁付き蛇口では取り付け幅を確認するようにしましょう。取り付け幅とは、蛇口のアームを取り付ける際に必要となる幅のことです。具体的には壁に埋まっている給水管の間が20センチの場合には、蛇口の取り付け幅が20センチ程度となります。
取り付け幅自体はある程度自由に動かすことが可能ですので、説明書をしっかりと確認した上で壁付き蛇口を購入しましょう。万が一、取り付け幅が異なると取り付けられません。
蛇口の先を交換する前に確認したいポイント
蛇口を交換する際に確認したい点が4つあります。ここではその確認ポイントをご紹介します。
修理で対応できる水漏れではないかどうか
蛇口から水漏れがある場合、交換しなくても修理のみで問題が解消できる可能性があります。蛇口から水漏れがある場合、コマパッキン、バルブカートリッジなどの経年劣化や、ナットの緩みなどが考えられます。
これらの部品を交換すれば元通り使用できるようになりますので、交換を検討する前に修理で対応できないかを確認するようにしましょう。
蛇口をどのくらいの期間使用しているか
一般的に蛇口の耐用年数は10~15年程度と言われています。
長期間使用している蛇口は内部が破損している可能性も大いにあります。その場合には修理をしても、問題を解消できない可能性があります。
もしも10年以上使用している蛇口で不具合が生じた場合には、修理ではなく交換することをおすすめします。
蛇口が破損していないか
蛇口の本体がグラグラするなどの症状はないでしょうか。もしかするとその症状は壁内部の蛇口の配管がサビや腐食によりやられている可能性があります。
この場合には一部分を交換しても問題が解消できない場合があります。内部の様々な部分の修理が伴う可能性があり、いっそのこと本体を全て交換した方が安く済むかもしれません。
蛇口がつまっていないか
蛇口内部に不純物や汚れが溜まっていると出てくる水の勢いが弱くなったり多方向に水が飛び散ったりします。この場合には交換までしなくても、蛇口の内部を掃除することで解消できるかもしれません。
汚れを除去した後でも水やお湯がスムーズに出てこないというときには、給湯管や給湯器の不具合を疑った方が良いでしょう。一度専門業者に相談することをおすすめします。
蛇口を選ぶときに知っておくとよい点は?
蛇口交換で蛇口を選ぶときに知っておきたい点がいくつかあります。ここではそれらの点について解説します。
蛇口の種類と口径の確認
先述したようにキッチンの蛇口交換では、取り付け位置や給水管の穴の数、ハンドル式かレバー式かなどを確認しておく必要があります。
取り付け可能な蛇口の種類と異なるタイプを購入すると、追加工事が必要であったり、取り付けられなかったりします。
また、種類は適切でも寸法を間違ってしまうと設置後にグラグラしたり結局取り付けられなかったりします。説明書に記載されている寸法の蛇口を準備しましょう。
様々な蛇口の機能
近年ではハンドシャワー付き、洗浄機内蔵、水撥ねしないように水が泡立つ蛇口、センサーで水を出したり止めたりする蛇口、節水型など様々な機能を持つ蛇口が登場してきています。
従来に比べて快適に利用できる蛇口が増えてきていますので、機能も確認するとよいでしょう。
蛇口の価格
蛇口の種類、寸法、そして様々な機能によって、蛇口の価格は異なります。
安価な製品は数千円程度で購入可能ですが、高機能付き蛇口となれば5万円前後になることもあります。自分が購入しようとしている蛇口の相場を確認しておくことをおすすめします。
蛇口を交換するときに注意したい点は?
蛇口を自分で交換する際に気を付けておきたいことがあります。ここではそれらの注意点について解説します。
交換に必要となる工具や用具を確認して準備する
蛇口交換においては、新しい蛇口に加えて、ドライバー類、モンキーレンチ、ウォーターポンププライヤー、雑巾、バケツなどが必要になります。
さらに取り付ける蛇口の種類によっては別途必要なものが出てくることもあります。作業中に焦ることの内容にそれぞれの場合で必要となるモノを確認しておきましょう。
止水栓を閉める
蛇口を分解して交換作業を始めると水漏れが発生することがあります。
ちょろちょろと漏れる程度でしたら大丈夫かもしれませんが、結構あふれ出す場合があります。それを防ぐために、シンク下にあるキッチンの止水栓を閉めておくようにしましょう。止水栓を閉めると溢れてくることはありません。
トイレや浴室などの水道が使えなくなることもないため安心です。
もしもキッチンの止水栓が見つからない場合には水道の元栓を閉めてください。しかし、元栓を閉めると家中の水道が使用できなくなりますので計画的に作業を行いましょう。
厳しい場合には作業を中断する
説明書通りに作業を進めていけば基本的には作業は完了します。しかし、場合によっては何らかのトラブルが発生したり、途中でわからなくなったりするかもしれません。
そんな時に無理して作業を続けると状況を悪化させかねません。
自分でやるのが難しいと感じたときにはすぐに専門業者に依頼するようにしましょう。
業者に蛇口の交換を依頼する場合のポイント
最後に業者に蛇口交換を依頼する際に意識してほしいポイントについて解説します。
信頼できる業者を選ぶ
水道工事業者は各自治体により「指定給水装置工事事業者」というものに指定されています。これに指定されていれば、適切な知識と技術を有しており安心できる業者であるといえるでしょう。
依頼する業者を探す際には指定給水装置工事事業者を選ぶようにしてください。
料金を確認できる業者を選ぶ
交換を依頼する際にはどのくらいの費用が発生するのかを依頼する前に確認するようにしましょう。基本的には見積もり金を提示してくれますが、提示してくれない場合には確認するようにしてください。
ここで料金を提示してくれなかったり、曖昧にされたりした場合には悪質業者の可能性があるため、しっかりと見極めるようにしましょう。
まとめ
今回はキッチンの蛇口の種類とそれぞれの特徴、蛇口を交換する前に確認しておきたいおいポイント、蛇口を選ぶ際に知っておきたいポイント、蛇口交換の際の注意点、業者に交換依頼するときのポイントについて詳しく解説してきました。
経年劣化によって蛇口が破損しているときには蛇口の先を交換することで問題が解決できます。しかし、実は交換しなくても修理で済む場合もあります。さらに、交換できる蛇口の種類や寸法を確認しておかなくてはいけませんでした。
作業を始めてから失敗に気づくことのないよう、事前に注意事項を確認しておきましょう。そして、自力で作業を続けるのが難しいと感じれば、すぐに業者に依頼しましょう。