水のコラム

トイレつまりは自分で直せる?判断基準と修理方法を徹底解説

2022年12月01日  トイレ

トイレによく起こるトラブルのひとつが、つまりです。原因の中には、特別な知識がなくても改善できるものもあり、自分で修理できます。しかし、原因を見誤り、直せないものを無理に直そうとして悪化させてしまうケースも多いです。

安全に改善するには、家庭で修理できるかの判断と、正しい改善方法を身に付けなくてはなりません。そこで、知識がなくても判断できる基準と改善方法をまとめました。

トイレつまりの症状

故障の症状は、たくさんあります。以下の現象が起きたら、どこで症状が起きているか見極める必要があります。症状の中でも、とくに起こりがちなものをご紹介します。

水が流れない・流れが悪い
一番わかりやすい症状です。流れない・いつもと勢いや量が違うなどの異常が出たときは、故障を疑いましょう。排水口や配管の中に排せつ物や異物が留まり、正常な流れを妨げるために起こっています。

不具合の元を取り除かない限り、症状は直りません。排せつ物などがつまっているなら、取り除く作業が有効です。異物が問題のときは、業者の力を借りなくてはなりません。できるだけ早く連絡しましょう。

水を流すと水位が上がる
これも水流が関係しています。排水口や配管が塞がることで、水位が通常よりも高い位置になります。状況によりあふれることもあり、不衛生です。症状に気が付いたら、水位に変化が起きるかチェックしましょう。

しばらくして下がれば、完全にはせき止められてはいないため、元の状態に戻る可能性があります。しかし、変わらない場合は完全にせき止められている状態です。便器の外に水が出ないようにする必要があるため、改善だけでなく排水する作業も行わなくてはなりません。

異臭や異音がする
便器の中や、その下から異音がするのも中にものがあるために起こる現象です。便器の中から音がするなら、便器の部分に異物があります。下から聞こえてくる場合は、配管に異常が起きています。

この場合は特殊な知識と技術なしには修理できません。すぐに業者へ調査と修理を依頼しましょう。

つまりが発生する原因

不具合を起こす要因は、実にさまざまです。ときには家庭の範囲とは別の部分に異常が発生しているケースもあります。改善するには、故障の仕組みに関する知識が必要です。故障につながっている主な内容を解説します。

タンクから出る水の量が少ない
トイレは、水流により汚れを押し流します。流れや圧力が弱ければ、当然きれいにはできません。便器や配管の中でものが留まり、うえで解説した症状が発生することがあります。

止水栓をいじって水量を少なく調節している・ペットボトルや節水用品でタンク内をかさ増しするなどの節約方法を実施していると、故障が起きやすくなります。間違った節約は避けましょう。

異物や汚物がつまっている
一番多い原因です。トイレに本来流すべきでないものや、排せつ物などが流しきれないために起こります。ごく小さいものでも、ペーパーなどが絡み合い大きな塊になるため、取り除かなくてはなりません。

つまっているものが溶けるものなら家庭でも改善できますが、金属やおもちゃなどの異物により起きているなら、業者の技術でないと取り除けません。

トイレ下の配管に問題がある
屋外の下水道に問題があるときも、故障したときと同じような状態になることもあります。とくに配管に影響を与えるものを流した覚えがないときは、下水道や汚水桝に影響が出ていることを考えましょう。

このケースは特殊知識や技術なしの改善は不可能です。業者へ依頼して中を確認・改善してもらいましょう。

業者を呼ぶべき状態とタイミング

トイレで起こる症状は複数ありますが、家庭で改善できるかを見極めるには、どうすればよいのでしょうか。

家庭で改善できるトラブルは、トイレに流せるものが症状の元であるときだけです。また、完全につまっておらず、少しずつ流れる状態なら、家庭用の修理道具で直せるケースがあります。

業者に相談すべき異常は、異物のせいで症状が起きている・配管などで問題が起きているケースです。便器や配管を外す必要があるため、専門的な知識や技術がないと改善できません。また、発生個所や要因がまったくわからないときも、業者を頼りましょう。

自分でできるトイレつまり解消法

故障の仕組みや判断基準を押さえたら、家庭でもできる改善方法を覚えましょう。いくつかある方法の中でも、比較的簡単で取り組みやすいものをご紹介します。

汚物が原因ならしばらく放置してから流すと直ることがある
排せつ物や大量のトイレットペーパーが問題なら、30~1時間程度置いてから再度流すと改善できるときがあります。どれも水に溶けるため、時間を置けば溶けて小さくなるため正常に戻るのです。

トラブルが起きると焦ってしまいがちですが、落ち着いて様子を見ましょう。ただし、水位が高い状態で戻らないときにこの方法を使うと悪化します。別の方法を使いましょう。

放置してもだめなら水を入れる
放置しても正常に戻らず、水位も上がらないときは、バケツに水を入れて排水口めがけて落とすように流してみましょう。流れや圧により正常に戻るケースがあります。原因になったものが取れると正常に流れるので、それまで繰り返し流しいれてください。

排水口に勢いよく、落とすように流すのがポイントですが、便器の中身が飛び散ることもあるためご注意ください。また、この方法を試して水がたまっただけのときは、効果がない証拠です。ほかの方法を使いましょう。

ラバーカップを使う
ラバーカップや真空ポンプを使い、トラブルのもとを取り除くのもよい方法です。使用する際は汚物などが飛び散らないよう、養生と止水栓を閉めるのを忘れないようにしてください。
吸引器具は、引き抜くときに原因を取り除く力が働きます。使うときは引き抜くときに力を入れましょう。グッと押し込み、ゆっくり引くのがポイントです。

吸引道具は、100円均一やホームセンターで販売されています。いざというときのために、購入しておくと便利です。購入の際は、トイレの形状に合わせたタイプ・サイズを選びましょう。

専用のワイヤーなどで汚物を取り除く
このほか、ワイヤーブラシも改善に有効です。先端にブラシのついたワイヤーを便器と配管の中に入れ、押し込むことでトラブルや不具合を改善します。完全につまっているときでも使えます。

針金ハンガーや園芸用のワイヤーを代用する方法もありますが、トイレを傷つける可能性があるため、おすすめしません。専用のワイヤーを活用しましょう。ワイヤーもラバーカップや真空ポンプ同様、ホームセンターなどで購入できます。

異物がつまった場合はすぐに業者を呼ぶ

業者を呼ぶタイミングでも解説しましたが、異物で配管が塞がれると家庭では改善できません。つまったものが明らかなときは、すぐに業者を呼びましょう。トイレの不具合や異常を放置すると、状態を悪化させ、別の問題も起こすことがあります。

トイレつまりの長時間放置は厳禁
トイレの不具合やトラブルを長時間放置すると、下水の逆流や漏れなどの深刻な故障につながります。逆流や配管の異常は、衛生的な問題にもつながります。集合住宅だと、ご近所トラブルにもつながりかねません。

故障が悪化すれば、交換工事が必要になることもあり、費用や工期もかかります。初期のころに修理しておけばかからなかった費用や手間が発生し、結果的に損をしてしまいます。影響が軽微でも、長時間の放置は危険です。発生し次第、すぐに改善するか、業者の力を借りましょう。

まとめ

トイレのトラブルは、症状や困った事態が起こる仕組みがたくさんあります。少しでも異常に気が付いたなら、すぐに対応しなくてはなりません。その中には、家庭で修理できないものもあります。無理して修理すれば、悪化してしまうこともあるため、見極めが大切です。

家庭で改善できるならば、複数の方法が活用できます。環境に合わせて、活用できる方法を選び、修理しましょう。何が問題か分からない・修理が難しいなどの場合は、すぐに業者へ問い合わせてください。異常を放置すると悪化するので、できるだけ早く直すようにしてください。

こうち水道職人 0120-492-315

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