水のコラム

マンションでトイレの流れが悪い理由は?原因と修理方法を解説

2023年09月12日  トイレのトラブル

マンションでトイレの流れが悪い理由は?原因と修理方法を解説
集合住宅であるマンションでは、時折トイレの流れがスムーズにいかないときがあります。これは、一般の住宅とは異なるマンション特有の構造に起因しているようです。

そこで今回は、マンションにおいてトイレの流れが円滑にいかなくなる原因を探り、その解決策と修理方法について解説します。

マンションでトイレの流れが悪くなる理由

マンションにおいてトイレの流れが悪くなる主な原因は、配管部の詰まりトラブルです。マンションは戸建て住宅と異なり、トイレの流れが悪くなる場所によって対処法が異なります。こちらでは、スムーズに流れない状況を引き起こす詰まり問題が、どのような部分で発生するかを理解しておきましょう。

配管内部の詰まり問題
もっとも頻発する原因です。トイレの便器や配管内が障害物でブロックされると、水が流れるスペースが狭まり、流れが滞ります。大量の物を一度に流した場合やおもちゃなどの固形物が詰まってしまった場合には、速やかに修理する必要があるでしょう。

配管内部のスペースが狭まる問題は、詰まった原因物を取り除かない限り解消されません。問題が思い当たる場合には、早急に対処するよう心掛けましょう。

別の階やシェアスペースで詰まり起きている
自分の室内で特定の原因が見当たらない場合は、別の階や共有スペースの配管箇所で詰まり問題が発生している可能性も考えられます。これはマンションのような集合住宅でありがちな原因です。

マンションでは、給水・排水の配管をほかの住戸と共有しています。共有部分が詰まると、自分の部屋に直接問題がなくても水流が滞るなどのトラブルが生じることがあるのです。明確な異常が見られない場合でも、問題や不備があると感じたら、管理者に報告して対応を依頼しましょう。

マンションでトイレを修理した場合の費用を支払うのは誰なのか

マンションでトイレに不備が生じた場合、修理費用は誰が負担するのかというと、この区別は故障箇所によって異なります。トイレが故障した際は、修理業者に連絡する前に、費用負担の対象が誰なのかを理解することが重要です。トイレ修理をスムーズに行うためにも、以下の負担者の区別について知識をもっておきましょう。

個別スペースは居住者・シェアスペースは管理側
マンションの配管部分は、個別スペースとシェアスペースに分かれています。トイレ本体やトイレのすぐ近くなど、自分の部屋に属する箇所は個別スペースとなり、修理費用は居住者が負担するという決まりです。

しかしで、各階をつなぐ給排水を担う配管など、マンション全体で共有される部分はシェアスペースとなり、管理者が修理費用を負担します。支払い責任者がエリアごとに異なるため、注意が必要です。

また、シェアスペースに不備があり、個別スペースでトラブルが生じる場合もあります。この場合、根本的な原因は個別スペースにあるため、管理者が負担することになるでしょう。状況によって対応が異なり、また賃貸契約書の内容によっても細かな違いがあるので、故障が発生したら必ずオーナーや管理会社に連絡し、指示を仰いでください。

別室内からの被害時は保険で対処可能
マンションでは、自分の部屋に異変がなくても、別の部屋で発生した故障や問題によって被害を受けることもあるのです。この場合、加害者となる原因がほかの住戸にある場合、被害を受けた室内の住人が保有している損害保険を利用できる可能性があります。

マンションでトイレの不備を修理する際の流れ

マンションでトイレに不備が生じた場合は、戸建て住宅とは異なる対処が必要となります。こちらでは、修理までの手順を解説。非常時の備えとして参考にしてください。

発生理由や場所を確かめる
まず、問題が起きた理由や不備がある場所を確認します。トイレの流れがスムーズでない場合は、トイレに詰まらせるようなものを流し込んだかをチェックしましょう。原因が特定できない場合は、ほかの部屋や共有スペースで問題が発生している可能性も考慮してください。

発生理由や場所が分かれば、それをメモして次の手順に進みます。

ほかの人に被害がおよんでいないか確かめる
マンションでは、ひとつの不備が複数の住戸に影響をおよぼすことがあります。自分以外にも被害を受けている住戸があるかどうかを確認しましょう。

管理者に連絡
不備や故障の原因や被害の程度を確認したら、管理者に連絡します。自分で調査した結果をまとめて伝え、管理者からの指示を待ちましょう。

一部の管理会社は、故障時のために特定の水道業者と提携していることがあります。修理業者を指定される場合や連絡先を教えてもらう場合もあるので、情報をメモしておきましょう。

状況に応じて保険会社に問い合わせ
管理者からは、場合によっては直接保険会社に連絡するように指示されることがあります。この場合は、まずは電話を切ってから、自分が加入している火災保険会社に問い合わせてください。

火災保険には、無料で水道修理を受けられる特約が付いているプランもあります。管理者によっては、この保険を利用して対処することもあるでしょう。適切に利用すれば、無料で不備や故障を解消することができるかもしれません。

自分でトイレの流れが悪い状態を修理する方法

トイレの詰まり問題が自分によるものであり、その症状が軽度な場合は、自己修理で対処することが可能です。こちらでは、安全な修理方法を解説します。ただし、作業を行う際は注意を払いながら行ってください。

ぬる湯を注ぐ
排水口などに詰まりがある場合は、ぬる湯を注ぐことで解決することがあります。お湯の温度は、人肌よりやや高め40~50度程度に保ちましょう。熱湯は便器に亀裂を入れる恐れがあるため、注意が必要です。ぬる湯を用いて作業しましょう。

ぬる湯を排水口に注ぎ、30分~60分程度待ちます。その後、普段通りに流してください。この方法で解決しない場合は、ほかの方法を試してみましょう。

中性洗剤を使用
食器用の中性洗剤を使用することも、詰まり問題の解消に効果的です。中性洗剤を約100㏄程度用意し、40~50度のぬる湯とともに使用します。

中性洗剤を排水口に注ぎ、ぬる湯を追加します。その後、30分~60分程度待ちましょう。時間が経ったら、便器を洗い流します。通常通りに流れれば、修理は成功です。

ラバーカップ・真空ポンプを活用
配管内部の詰まり問題が原因と考えられる場合は、ラバーカップや真空ポンプを使うと効果的です。これらの道具は、配管内部を真空状態にして詰まり物を引き抜くことで、詰まりを解消します。

ラバーカップを使用する際には、中身が取れた後に汚水が噴き出る可能性があるため、作業前に止水栓を閉めて便器と周辺を保護しましょう。準備が整ったら、排水口にカップ部分をしっかり押し付け、力を入れて引き抜きます。詰まり物が取れるまで繰り返しましょう。

詰まり物が取り除けたら、止水栓を開けて水を流し始めます。問題が解消されたら、作業は終了です。しかし、問題が解消されていない場合は、再度栓を閉めて修理を続けてください。作業終了後は、行った養生処置を取り外してください。

シェアスペースの修理や自力修理が困難なケースは専門業者に依頼
一般的な個別スペースの軽微な不具合については、自己修理で対処できる場合が多いです。しかし、不備や故障の原因がシェアスペースで発生している場合は、管理者に連絡して専門業者に修理を依頼する必要があります。

また、一部のケースでは自己修理が難しい場合もあります。こうした場合は無理をせず、専門業者に頼りましょう。

まとめ

今回は、マンションでトイレの流れが悪い原因と修理方法について解説してきました。マンションでは水周りの問題は自分だけのものではなく、ほかの住戸にも影響をおよぼす可能性があるため、注意が必要です。

冷静に対処するためにも、非常時の対応方法を大まかに把握しておきましょう。慌てることなく適切な判断をし、必要な対応を取るよう心掛けてください。

こうち水道職人 0120-492-315

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