水のコラム

自力で対応可能!トイレつまりの原因とラップを使った解消法を解説

2025年11月26日  トイレ

トイレがつまってしまうと、日常生活に大きな支障をきたします。特に深夜や休日に発生した場合、すぐに業者を呼べず困ってしまうことも少なくありません。

実は、軽度のつまりであれば、家庭にあるラップフィルムを使って自分で解消できる可能性があります。本記事では、トイレつまりの原因から、ラップを使った応急処置の方法、さらに高知県内で道具を購入できるホームセンター情報までご紹介します。

トイレがつまる原因と放置してはいけない理由

トイレつまりは突然発生するように思えますが、実は明確な原因があります。まずは、なぜトイレがつまるのか、その仕組みを理解しておきましょう。

また、「少し様子を見よう」と放置してしまうと、状況が悪化する危険性があります。ここでは、つまりの原因と放置した場合のリスクについて詳しく解説します。

トイレつまりが発生する3つの主な原因

トイレがつまる原因にはいくつかの典型的なパターンがあります。主な原因は以下の3つです。

  • ●トイレットペーパーの流しすぎによる紙詰まり
  • ●スマートフォンやおもちゃなどの異物混入
  • ●配管の経年劣化や汚れの蓄積

それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

原因1:トイレットペーパーの流しすぎによる紙つまり

トイレつまりの原因として最も多いのが、トイレットペーパーの流しすぎです。一度に大量のトイレットペーパーを流すと、水に溶けきる前に塊になり、排水管の狭い部分で引っかかってしまいます。

特に高級な海外製のトイレットペーパーは厚手で溶けにくい性質があるため注意が必要です。また、ティッシュペーパーやおしり拭きシートなどは水に溶けない素材でできているため、誤って流すと深刻なつまりを引き起こします。

原因2:スマートフォンやおもちゃなどの異物混入

2つ目の原因は、異物の混入です。スマートフォンやおもちゃ、アクセサリー類、生理用品といった水に溶けない物を誤って落としてしまうケースがあります。

こうした固形物は排水管内で引っかかったり絡まったりして、頑固なつまりの原因となります。小さなお子さんがいる家庭では、おもちゃを流してしまう事故も起こりやすいため、特に注意が必要です。

原因3:配管の経年劣化や汚れの蓄積

3つ目の原因は、配管の経年劣化や汚れの蓄積です。長年使用している配管では、内部に尿石や汚れが付着し、徐々に内径が狭くなっていきます。

配管の勾配が適切でない場合も、水の流れが悪くなり、汚れが堆積しやすくなります。こうした状態では、わずかな紙や異物がきっかけとなって、つまりが発生しやすくなります。

つまりを悪化させてしまうNG行動

トイレがつまったときに焦って何度も水を流すのは避けてください。配管内につまった物が動かない状態で追加の水を流すと、行き場を失った汚水が便器からあふれ出る危険性があります。

特に異物が原因の場合、水を流すたびに奥へ押し込んでしまい、状況をさらに悪化させる可能性が高まります。

また、熱湯を注ぐ方法も危険です。陶器製の便器は急激な温度変化に弱く、熱湯によってひび割れや破損が起こる恐れがあります。市販の薬剤を大量に投入することも、配管を傷める原因になるため控えましょう。

ラバーカップ(スッポン)は有効な手段ですが、力任せに強く押し込むと、汚物が飛び散るだけでなく、配管や排水路を破損させてしまう場合があります。つまりを感じたら慌てず、適切な方法を選択することが重要です。

放置すると起こる深刻なリスク

「そのうち流れるだろう」とトイレつまりを放置するのは非常に危険です。まず、悪臭が発生します。通常、便器内の水が封水として下水臭を遮っていますが、つまりで水位が下がると下水管からの臭気が逆流してきます。

さらに、便器内に残った汚物が時間とともに腐敗し、家中に広がる強烈な悪臭を放つようになります。

次に、衛生面での問題があります。停滞した汚水では細菌やウイルスが爆発的に繁殖し、空気中に飛散し、接触した人に感染症を引き起こす可能性があります。小さなお子さんやペットがいる家庭では、不衛生な汚水に触れてしまう危険性も高まります。

さらに深刻なのが、配管へのダメージです。つまりによって配管内の水圧が異常に上昇すると、経年劣化した排水管では亀裂や破損が生じる恐れがあります。

配管が破損すれば壁や床裏への漏水につながり、建材を腐食させるだけでなく、電気系統に及べば漏電や火災のリスクさえあります。マンションやアパートなどの集合住宅では、放置した結果、階下への浸水事故に発展する危険性もあります。

ラップを使ったトイレつまり解消法【緊急時の応急処置】

ラバーカップが手元にない緊急時に役立つのが、家庭に必ずあるラップフィルムを使った方法です。この方法は、軽度の紙つまりなど、水に溶けるものが原因の場合に有効な応急処置となります。

ただし、正しい手順で行わなければ効果が出ないばかりか、状況を悪化させる恐れもあります。ここでは、ラップを使った解消法の仕組みから具体的な手順、注意点まで詳しくご説明します。

ラップでつまりが直る仕組み

ラップを使った方法は、ラバーカップと同じ原理で機能します。便器の開口部をラップで密閉することで真空状態を作り出し、水圧差を利用してつまりの原因を押し流したり吸い出したりする仕組みです。

具体的には、ラップをピッタリと貼った便器に水を流すと、ラップの膜が空気圧で膨らみます。この膨らんだラップを手で押したり引いたりすることで圧力変化を起こし、つまりを動かして解消させます。

この方法は深夜など道具が入手できない状況での応急処置として有効ですが、重度のつまりや異物が原因の場合には適していません。

作業前に準備するもの

必要な道具は基本的にサランラップだけですが、作業中に水が飛び散る可能性があるため、周囲の養生が必要です。まず、トイレマットや周辺の物品を片付け、床に新聞紙やビニールシートを敷いておきましょう。

次に、便座カバーやウォシュレットの蓋など、取り外せるものは外して便器のフチを露出させます。便器のフチ周辺の汚れや水滴をしっかり拭き取ることも重要です。

フチが濡れているとラップが滑って密着しにくくなるため、雑巾で水気を念入りに拭き取ってください。

あらかじめゴム手袋を着用し、万一に備えてバケツと柄杓を用意しておくと安心です。水位が高い場合は、作業前にバケツなどで便器の水をできるだけ汲み出しておきましょう。汲み出した汚水は、お風呂場やベランダなど適切な場所に流してください。

ラップを使った解消手順【4ステップ】

ラップを使ってトイレつまりを解消する手順は、以下の4ステップです。

  1. ラップを便器に貼り付けて密閉する
  2. 少量の水を流してラップを膨らませる
  3. ラップの中央を手のひらで押して圧力をかける
  4. 水がスムーズに流れるか確認する

それぞれの手順について、詳しく解説します。

ステップ1:ラップを便器に貼り付けて密閉する

便座とフタを上げ、便器の穴(排水口)を覆うようにラップをピンと張って貼ります。ポイントは、ケチらず何重にも重ねることです。

少なくとも10枚以上重ねて便器全体を覆うと、厚みが出て破れにくく密閉度も高まります。空気が漏れないよう、便器の縁からはみ出すくらい大きめに貼り付けましょう。ラップはピンと張った状態で押さえつけると、しっかり密着します。

ステップ2:少量の水を流してラップを膨らませる

密閉ができたら「小」レバーで少しずつ水を流します。一度に大量の水を流すと圧力でラップが破裂する恐れがあるため、必ずゆっくりと水位を上げていくイメージで行います。

水を注ぐと便器内の空気が圧されて、ラップがドーム状にぷくっと膨らみます。この段階でラップの縁から空気や水が漏れていないか確認しましょう。もし漏れているようなら、一旦水を止めてラップを追加して密閉し直してください。

ステップ3:ラップの中央を手のひらで押して圧力をかける

膨らんだラップの中心部分を両手の手のひらでゆっくりと押し込み、そして離す動作を繰り返します。押すときはリズミカルにじんわりと力を加え、奥までグッと押し込むようにします。

勢いよく一気に押すとラップが破れる可能性があるため慎重に行いましょう。押しては離しを何度も繰り返すと、便器内でポコポコと圧力変化が起こり、つまりの原因をグッと押し出したり引き寄せたりする力が働きます。

作業中、ラップが破れそう、または剥がれそうに感じたら、無理をせず追加でラップを巻いて補強してください。紙つまりであれば、この圧力運動を繰り返すことで少しずつ塊がほぐれ、水が流れていくはずです。

ステップ4:水がスムーズに流れるか確認する

数回押して徐々に水位が下がってきたら、つまりが解消しつつあるサインです。いきなりレバーで大量に流すのは危険なので、バケツなどで少しずつ水を注いで排水状況を確認します。

スッと水位が引くようであれば、つまり解消成功です。ラップを剥がす際は、絶対に便器に落とさないよう注意しながら丸めて廃棄しましょう。処理後、念のため「小」で静かに水を流して問題なく流れれば完了です。

作業中にもしつまっていた異物が浮いてきたら、再度流してしまわず必ず手で取り除いてください。

作業時の重要な注意点とやってはいけないこと

ラップを使った方法を安全に成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。作業中の注意点と、絶対にやってはいけないことを押さえておきましょう。

主な注意点とやってはいけないことは以下の通りです。

  • ●隙間なく密閉する(空気が漏れると効果が激減)
  • ●ラップを便器内に落として流さない(新たな異物になる)
  • ●固形物が原因の場合は使用しない(異物を奥に押し込む)
  • ●改善が見られない場合は専門業者へ連絡する

それぞれの注意点について、詳しく解説します。

隙間なく密閉する(空気が漏れると効果が激減)

ラップを使った方法で最も重要なのは、いかに隙間なく密閉できるかです。空気が漏れると圧力が逃げてしまい、効果が激減します。そのため、ラップはケチらず重ねてピッタリ貼り付けることが成功率を左右します。

また、ラップ自体が水に濡れて緩むと剥がれやすくなるので、貼る前のフチ拭き取りや厚めの重ね貼りで密着度を高めましょう。強く押しすぎないことも大切です。急激に力をかけるとラップが破れ、汚水が飛散して悲惨な事態になります。あくまでゆっくりと圧をかけ、破れそうなら作業を中断してラップを追加するなど、安全第一で進めてください。

ラップを便器内に落として流さない(新たな異物になる)

絶対に避けなければならないのは、ラップを便器内に落として流してしまうことです。ラップは水に溶けないため、これ自体が新たな異物となり、さらに深刻なつまりを引き起こしかねません。

排水管に流れ込むと管内で引っかかりやすくなり、もはや家庭での対処が難しくなるリスクが高まります。作業に不慣れな方やDIYが苦手な方には、この方法はあまりおすすめできません。密閉や押し引きの加減にコツがいるため、途中で失敗してラップを落としてしまうケースも少なくないからです。

固形物が原因の場合は使用しない(異物を奥に押し込む)

ラップを使った方法が有効なのはあくまで軽度の紙つまりなど、水に溶けるものが原因の場合のみです。スマートフォンやおもちゃなどの固形物が原因の場合、ラップで圧をかけると異物がさらに排水管の奥深くに押し込まれてしまい、取り出しが困難になる恐れがあります。

また、ウォシュレット一体型のトイレも、段差や凹凸が多くラップで完全密閉しにくいため、上手く圧力をかけられない場合があります。この場合は無理に作業を続けず、他の方法を検討しましょう。

改善が見られない場合は専門業者へ連絡する

何度かラップで圧力をかけても水位が全く変化しない場合や、逆に状況が悪化して水が引かなくなってしまった場合は、それ以上のDIYは危険です。異臭が強く漂っている場合や、床下や壁から漏水している形跡がある場合は、すでに二次被害が進行している可能性が高いため、迷わず専門業者に相談しましょう。

高知県内でトイレ用品が買えるホームセンター

ラバーカップやパイプクリーナーなどのトイレ用品は、高知県内の大型ホームセンターで購入できます。ここでは、品揃えが豊富な主要店舗をご紹介します。在庫状況は店舗により異なるため、訪問前に電話で確認すると確実です。

DCM御座店

住所:高知市北御座4-6 DCM御座店2階

営業時間:9:00~20:00

高知市内で唯一の大型ホームセンターで、建築材料からペット用品、工具、ガーデニング用品まで品揃えが非常に豊富です。他店ではなかなか手に入らない商品も揃っています。

コーナン 高知駅前店

住所:高知市北本町2-8-16

営業時間:9:00~21:00

JR高知駅から徒歩1分という好立地の大型ホームセンターです。DIY用品や生活雑貨の品揃えが充実し、売場レイアウトがわかりやすいので目当ての商品を探しやすいと好評です。

ホームセンターブリコ 桟橋店

住所:高知市桟橋通5-7-7

営業時間:7:00~19:30

高知市中心部にある地元密着型の大型店です。園芸用品や文房具の品揃えが特に充実しており、駐車場が広く停めやすい上、店内にはATMも設置されています。

ホームセンターハマート 薊野店

住所:高知市薊野西町3-8-15

営業時間:8:00~20:00

DIY用品からキャンプ用品まで幅広く揃う大型店です。木材カットサービスがあり、1カット20円という安さで対応してくれます。購入した木材を車まで運ぶサービスも提供しており、初心者でも安心して利用できます。

DCM のいち店

住所:香南市野市町西野2216-1

営業時間:9:00~20:00

高知市のお隣、香南市にある大型ホームセンターです。プロ向けの建材や工具はもちろん、生鮮食品や産直野菜まで扱っており、お買い得品が豊富なのが特徴です。

高知県の水まわりトラブルは「こうち水道職人」へ

こうち水道職人は、高知県で水道局指定工事店として認定されている水道修理の専門業者です。トイレつまりや水漏れなど、水まわりのあらゆるトラブルに対応しています。

高知市をはじめ、南国市や四万十市など高知県内全域をカバーしており、県内各エリアに常駐スタッフがいるため、最短30分から1時間ほどで現場に駆け付けることが可能です。

受付は年中無休で24時間体制を整えており、年末年始でも電話一本でいつでも駆け付けます。見積もりは無料で、作業前に詳細な見積もりを提示し、お客様が納得した上で修理を開始するため、料金面でも安心してご依頼いただけます。

支払い方法も現金だけでなく、クレジットカード、銀行振込み、QRコード決済、コンビニ支払いなど、さまざまな方法から選択できます。

専門の技術者が最新の技術で適切な修理を行いますので、トイレつまりでお困りの際は、ぜひこうち水道職人にご相談ください。

こうち水道職人 0120-492-315

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