水のコラム

炭酸水素ナトリウムの風呂釜洗浄術!頑固な汚れを落とす方法は?

2026年06月19日 (更新日:2026年06月19日)  お風呂のトラブル

炭酸水素ナトリウムで風呂釜を掃除する方法を知っておくと、追い焚き配管にたまった軽い皮脂汚れや湯垢などをご自身で対処しやすくなります。
市販の専用洗浄剤だけでなく、炭酸水素ナトリウムを取り入れることで、風呂釜の臭いやぬめりを抑えることができます。

しかし、炭酸水素ナトリウムは万能ではありません。
頑固な雑菌汚れや配管内にこびりついた汚れには、必要に応じて過炭酸ナトリウムや専用洗浄剤を使用する方法もあります。

この記事では、炭酸水素ナトリウムで風呂釜を掃除する方法として、汚れを落とす流れ、過炭酸ナトリウムの取り入れ方、注意点、清潔に保つコツをご紹介します。

炭酸水素ナトリウムが風呂釜の掃除におすすめの理由

風呂釜の掃除で炭酸水素ナトリウムの使用が候補に挙がるのは、弱アルカリ性で軽い皮脂汚れや石鹸カス、ぬめりになじみやすいためです。

追い焚き配管には、入浴で出た皮脂や細かな汚れが少しずつ流れ込み、そのまま残ると臭いやぬめりの原因になります。
そこで炭酸水素ナトリウムをぬるま湯へ溶かして循環させることで軽い汚れが浮きやすくなります。

酸性の皮脂汚れや湯垢を中和して分解できる

炭酸水素ナトリウムは弱アルカリ性のため、酸性寄りの皮脂汚れになじみやすい性質があります。
お風呂の追い焚き配管には、目に見えない皮脂汚れが少しずつ入り込み、これが臭いやぬめりのきっかけになるのです。
炭酸水素ナトリウムは、こうした軽い汚れを早い段階で除去したい時に最適です。

ただし、配管内部にこびりついた汚れや、強い雑菌臭まで一度に取り除けるとは限りません。
汚れの段階に応じて、炭酸水素ナトリウムを使用したほうがよいか見分ける視点も肝心です。

発泡や研磨作用で配管内部をクリーニングできる

炭酸水素ナトリウムは、循環アダプターやフィルター周辺など、見える範囲のぬめりやくすみ汚れにも役立ちます。
粉のまま強くこするのではなく、少量の水でペースト状にしてからやさしくなじませると、表面の汚れに密着しやすくなります。
配管内部だけでなく、見える部分の汚れも同時に掃除したい時に最適な方法です。

なお、強くこすりすぎるとコーティングや樹脂部材へ負担がかかる場合があります。
力任せに作業せず、やわらかいスポンジや布で丁寧に掃除したほうが無難です。

使用環境に合わせて選びやすい

炭酸水素ナトリウムは取り入れやすい掃除方法ですが、強い臭いやぬめりへは補助剤の使用も視野に入れましょう。
たとえば、軽いぬめりにはクエン酸を補助的に合わせる方法があります。

主な使用方法は、クエン酸と炭酸水素ナトリウムを水に加えることで泡が立ち、軽い汚れを浮かせやすくします。
しかし、炭酸水素ナトリウムとクエン酸を同時に大量に入れると中和が進みやすくなり、本来の洗浄力を発揮しにくくなるため注意が必要です。

炭酸水素ナトリウムで風呂釜掃除をするときのポイント

炭酸水素ナトリウムで風呂釜の掃除を進める前に確認することは、風呂釜の構造、分量の考え方、補助アイテムの3つです。
風呂釜は1つ穴と2つ穴で仕組みが異なり、洗浄液の行き渡り方も変わります。

さらに、炭酸水素ナトリウムは穏やかな掃除方法のため、汚れの蓄積具合によっては別の方法を取り入れることも検討しましょう。

自宅の風呂釜が1つ穴か2つ穴かを確認する

まずは、ご自宅の風呂釜が1つ穴か2つ穴かを確認しましょう。
1つ穴タイプは、給湯器側のポンプでお湯を循環させる仕組みで、最近の住宅ではこのタイプが多く見られます。
2つ穴タイプは、下の穴から冷めたお湯を吸い込み、上の穴から温めたお湯を戻す自然循環式で、1つ穴より汚れがたまりやすい傾向があります。

この違いを確認しないまま掃除を始めてしまうと、洗浄液の入れ方やつけ置き方法が合わず、汚れが十分に落ちない場合もあるでしょう。
そのため、循環口の数だけでなく、取扱説明書で追い焚き方式まで見直しておくことが欠かせません。

洗浄に必要な炭酸水素ナトリウムの分量を確認する

炭酸水素ナトリウムの量は、最初から多く入れないことがポイントです。
専用洗浄剤のように商品ごとに統一量が示されるわけではないため、一般的な家庭浴槽では、循環口が隠れる程度までお湯を張り、少しずつ様子を見ながら分量の調整をしましょう。

また、補助的に過炭酸ナトリウムを取り入れる場合は、一般的なお風呂で200~300g程度が一つの目安です。
さらに、炭酸水素ナトリウムと過炭酸ナトリウムは役割が違うため、同じ感覚で大量に入れないよう注意が必要です。

クエン酸や過炭酸ナトリウムなどの補助アイテムも活用する

クエン酸や過炭酸ナトリウムは、炭酸水素ナトリウムと役割を分けて考えると、掃除に取り入れやすくなります。
クエン酸は、軽いぬめりや石鹸カスへ補助的に取り入れやすく、分量は炭酸水素ナトリウムの半分程度の使用が目安です。
一方、過炭酸ナトリウムは雑菌臭やぬめりが気になる際の補助として最適です。

炭酸水素ナトリウムで軽い皮脂汚れを浮かせ、それでも臭いが残る場合に過炭酸ナトリウムを別工程で取り入れる手順で進めると、掃除の流れを整理しやすくなります。
ただし、複数の洗浄剤を同時に大量投入するのは避けましょう。

【1つ穴】炭酸水素ナトリウムを用いた風呂釜の掃除手順

1つ穴タイプは、追い焚き用のポンプでお湯を循環させる仕組みのため、炭酸水素ナトリウムを溶かしたお湯を配管へ行き渡りやすいのが特徴です。

最近の住宅では1つ穴タイプが多く、循環口が一か所でも内部では吸い込みと吐き出しの通路が分かれています。
そのため、追い焚き運転を利用すると、配管内部の広い範囲まで洗浄液が届きやすくなります。

穴の上まで水を張り洗剤を循環させる

まずは、循環口がしっかり隠れる位置まで40~50℃のぬるま湯を張ります。
目安としては、循環口の上数センチまでお湯がある状態が扱いやすくなります。

逆にお湯が少なすぎると配管内へ洗浄液が回りにくくなるため、循環口が十分に隠れているかを確認してから進めましょう。
また、熱湯は設備へ負担をかけるおそれがあるため、避けたほうが無難です。

つけ置きと追い焚きを行う

循環させたあとは、そのまましばらくつけ置きをします。
炭酸水素ナトリウムは洗浄力が穏やかなため、時間をかけて汚れになじませることがポイントです。

つけ置き後にもう一度追い焚きを行うと、浮いた汚れを配管内から流し出しやすくなります。

浮き出た汚れを完全に洗い流す

最後は、浮き出た汚れを完全に洗い流しましょう。
お湯を排水したあとに新しい水を張り直し、もう一度追い焚きをしてすすぎの循環を行います。

あわせて循環アダプターやフィルターも外して洗うと、表面に戻ってきたぬめりが残りにくくなります。
洗浄後に残り香やぬめりがあると、「掃除したのに臭いが取れない」と感じやすくなるため、最後のすすぎは欠かせません

【2つ穴】炭酸水素ナトリウムで行う風呂釜の掃除手順

2つ穴タイプは、下の穴から吸い込み、上の穴から吐き出す自然循環式の構造です。
1つ穴よりも配管内に汚れがたまりやすく、こまめな掃除を意識するとよいでしょう。

下の穴を塞いで洗剤を内部に留める

まずは、下の穴をタオルなどで塞いで、洗浄液がすぐ抜けないようにします。
塞ぎ方が甘いとすぐ抜けてしまうため、強く押し込みすぎない範囲でしっかり固定しましょう。

この工程を省くと、洗浄液が十分に内部に行き渡らず、汚れが浮きにくくなります。
2つ穴は追い焚きポンプで勢いよく循環させる方式ではないため、洗浄液を内部へとどめて汚れになじませる時間を確保しましょう。

ぬるま湯を使用して洗う

つぎに、上の穴から40~50℃のぬるま湯を静かに注ぎ、炭酸水素ナトリウムを内部へ行き渡らせます。
先に炭酸水素ナトリウムを入れてからぬるま湯を注ぐと、皮脂汚れや湯垢になじみやすくなります。

2つ穴タイプは洗浄液を内部へとどめる工程が重要なため、すぐに流さず、しばらく時間を置くほうが効果的です。

ホースの勢いを利用して汚れを掻き出す

つけ置きをしたあとは、下の穴を塞いでいたタオルを外し、ホースやシャワーの勢いを利用して汚れを押し流します。
2つ穴タイプでは、上下の穴へ水を流して内部の汚れを洗い流すことを意識しましょう。

炭酸水素ナトリウムで浮いた汚れも、最後は物理的に押し流したほうが残りにくくなります。
なお、濁った水や細かい汚れが出なくなるまで続けると、臭いの再発を防ぎやすくなります。

炭酸水素ナトリウムと過炭酸ナトリウムの合わせ技

炭酸水素ナトリウムで軽い皮脂汚れを落としても臭いやぬめりが残る場合は、過炭酸ナトリウムを補助的に使用することを検討しましょう。
炭酸水素ナトリウムは軽い皮脂汚れや初期のぬめりに、過炭酸ナトリウムは雑菌臭やぬめりが頑固な汚れに効果的です。

ただし、複数の洗浄剤を同時に大量に混ぜることは避け、汚れの種類に応じて役割を分けることが欠かせません。

ダブルの洗浄効果で雑菌やヌメリを除去

ダブルの洗浄効果で雑菌やぬめりを除去したい場合は、炭酸水素ナトリウムで皮脂汚れや湯垢を浮かせたあと、すすいでから過炭酸ナトリウムを使用するとよいでしょう。

過炭酸ナトリウムは40〜50℃程度のお湯に溶かすと酸素の泡が発生し、雑菌臭やぬめりの原因を落としやすくなります。
炭酸水素ナトリウムだけでは臭いが残る場合に、つぎの対策として試しやすい方法といえます。

混ぜる順番と発泡時の換気について

混ぜる際は、炭酸水素ナトリウム、過炭酸ナトリウムの順番を守りましょう。
しかし、炭酸水素ナトリウムと過炭酸ナトリウムを同時に多く混ぜると、洗浄効果が分かりにくくなる場合があります。
そのため、一度に混ぜ合わせるより、炭酸水素ナトリウムで軽い汚れを浮かせて排水し、すすいでから過炭酸ナトリウムを40~50℃のお湯へ溶かして再度循環させるほうが扱いやすいでしょう。

また、発泡時は浴室を閉め切らずに換気扇や窓を開けて換気すると作業しやすくなります。

風呂釜を傷めないための配合バランス

風呂釜を傷めないためには、配合バランスより「入れすぎないこと」と「すすぎを十分に行うこと」が肝心です。
過炭酸ナトリウムは一般的なお風呂で200~300g程度が目安とされ、炭酸水素ナトリウムも大量投入より少量入れながら様子を見るとよいでしょう。

ただし、洗浄力を上げたいからといって複数の洗剤を濃くしすぎると、部材への負担やすすぎ残しの原因になります。
追い焚き配管の掃除では濃度を極端に上げるより、適量で十分に循環させて最後まで洗い流すことが欠かせません。

炭酸水素ナトリウム使用時の注意点

炭酸水素ナトリウム使用時の注意点として、炭酸水素ナトリウムはアルミや銅に使用すると変色の原因になります。
さらに、粉のまま強くこするとコーティングへ傷が付くこともあります。
そのため、循環アダプターや浴槽部材の素材が分からない場合は、目立たない場所で少量から試すと安心です。

また、塩素系漂白剤と混ぜないこともポイントです。
炭酸水素ナトリウム自体は比較的扱いやすいものの、浴室掃除では塩素系漂白剤を使用する場面もあります。

塩素系漂白剤はアンモニアと反応すると有毒なクロラミンを発生させる可能性があるため、ほかの洗剤が残った状態で続けて使用するのは避けましょう。
酸性の補助アイテムを使用したあとも、水で十分に洗い流してから別の洗浄剤を使うと、素材への影響を抑えやすくなります。

風呂釜を清潔に保つコツ

風呂釜を清潔に保つコツは、汚れをためないことと、たまり始める前に定期的に洗うことです。
まず、残り湯は長く置くほど皮脂や入浴剤成分が配管と浴槽へ残りやすくなり、雑菌も増える可能性があるため、翌日まで残さないようにしましょう。
また、入浴剤を使用した日は、配管内をきれいな水で流すと、成分の残留を減らしやすくなります。

さらに、配管の洗浄は最低でも1つ穴なら2か月に1回、2つ穴なら1か月に2回が目安です。
特に家族の人数が多い、入浴剤をよく使用する、追い焚きの回数が多い家庭では、1つ穴でも月2回程度掃除するとよいでしょう。
臭いが出てから対処するよりも、定期的に炭酸水素ナトリウムや補助アイテムで洗浄したほうが、臭いの悪化を抑えやすくなります。

水道トラブルならこうち水道職人にお任せ

炭酸水素ナトリウムで風呂釜を掃除する方法は、軽い皮脂汚れや湯垢、初期のぬめりへ取り入れやすい方法です。
ただし、頑固な臭い、長く掃除していない配管、給湯設備側の異臭まで炭酸水素ナトリウムだけで解決しようとすると、かえって原因の特定が遅れることがあります。
掃除しても臭いが変わらない時や、ご自身で1つ穴・2つ穴の構造に合った手順か判断しにくい時は、無理に進めないことが賢明です。

こうち水道職人では、高知県内の水回りトラブルへ対応、365日24時間お問い合わせを受付けており、さらにお見積もりは無料でご提示しております。

追い焚きのお湯が臭う時や、配管掃除を試しても改善しない時は、こうち水道職人へお電話ください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

こうち水道職人 0120-492-315

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