原因はなに？トイレ排水管の水漏れで最初にチェックすること |

水のコラム

原因はなに？トイレ排水管の水漏れで最初にチェックすること

2021年03月26日トイレの水漏れ

トイレの水漏れ
トイレの水のトラブルは深刻です。詰まったり溢れたり、早くどうにか対処したいと思っても、まずは原因の特定をしなければいけません。
とくに排水管からの水漏れは様々な原因が予測されます。
原因の特定方法や対処についてチェックしましょう。

水漏れの原因は？排水管トラブルで考えられること

排水管から水漏れをしている場合、原因の候補が複数に及びます。
ひとつひとつ確認し、できるだけ早く対応しましょう。

1.詰まりが原因で水漏れが起きている場合
水漏れが起きる前に、排水管が詰まるようなものを流してしまっている可能性があります。
「ものを落としたり、流したりした覚えはない」と思っても、実はトイレットペーパーや流せるタイプのお掃除シートも詰まりの原因になるのです。
トイレットペーパーやお掃除シートは、水に溶けるように作られています。
しかし、それはあくまで「適量を流したとき」に限るのです。
何らかの事情で大量に流してしまうと、水に溶けきれずに排水管の中に留まります。
結果、詰まりの原因になってしまうのです。

この詰まり方をしていると確信できるのなら、しばらく時間を置くことにしましょう。
元々は水に溶ける性質です。
時間が経てば少しずつ溶け、やがて詰まりが解消します。

トイレットペーパーやお掃除シートではなく、明らかに異物を落とした記憶があるのなら、そのまま待っていても詰まりは解消されません。
異物を除去する必要があります。
ホームセンターやドラッグストアで売っているラバーカップを使い、詰まりの原因である異物を取り出しましょう。
便器の近くに留まっていれば異物が浮かび上がります。
とれないほど奥に行ってしまっているときは、あきらめて水道修理業者に協力を求めてみてください。

2.部品のゆるみによる水漏れ
排水管の接続部から水漏れを起こしているのなら、部品のゆるみが疑われます。
接続部分がゆるめばそこから水漏れが起きてしまいます。
水漏れしている部分を確認して、ゆるんだ部品が締め直せるもの（ナットやボルト）なら、工具でしっかり締め直しましょう。
部品がない部分からの水漏れの場合は、排水管の腐食や破損が考えられます。

3.排水管そのものの腐食・破損による水漏れ
排水管は時間が経てば劣化します。
材質や環境によっては劣化にともなって発生したサビから腐食し、破損を起こすケースもあります。
この破損部分から水漏れが起きてしまうのです。
このパターンでの水漏れは、排水管の交換がベストな解消方法です。

人によっては防水テープで処置することもあるようですが、頻繁に使うトイレの排水管は、異常が出たら新品に取り替えたほうが安心です。
排水管の交換を個人でおこなうのは非常に難しいため、水道修理業者に相談し、できるだけ早く安心して使える状態にしましょう。

傷が原因になることも！落下物にはいつも注意を

詰まりではない、排水管の劣化でもない、でも水漏れが…というときには、もう一度「なにか落としたことはないか」と考えてみてください。
小さなものでもトイレの排水管を傷付け、水漏れの原因になってしまうケースがあります。
とくに硬いものは排水管を傷付けやすく、落としたときにはすぐに拾い上げることをおすすめします。

硬いといえば、最近ではスマホやガラケーのような携帯電話の落下も多くなっています。
拾い上げようにも自動洗浄のトイレでは拾い上げる前に流されてしまうこともあります。
硬い上に大きいため、排水管を傷付けやすいものです。
また、小さくても排水管を傷付けてしまいがちなのは、家やオフィスの鍵、ボールペン、ライターといった、金属やプラスチックでできているものです。
排水管に引っかかると詰まりの原因にもなります。

なにか落としてしまい、すぐに拾い上げようとしても奥に滑ってしまってとれない、衛生的に気になって手が出せない、という場合には、まず水が流れない状態にします。
止水栓を止めれば水が流れなくなります。
どこに止水栓があるか分からない・堅くて回せない状況なら、トイレのタンクのレバーに触らないように注意しましょう。
自動洗浄のトイレなら、電源を切れば大丈夫です。