水のコラム

トイレつまりの原因は?少しずつ流れる時の対処法やアパートの修理を解説

2022年12月26日  トイレのトラブル

トイレは毎日使うため、こまめな掃除が大切です。しかし、きれいに掃除をしていても、唐突につまりが発生する場合もあります。

では、なぜトイレはつまってしまうのでしょうか。その理由はトイレの排水管に対して大きなものや量を多く流している可能性が考えられます。

つまりが発生しても冷静に対処できるよう、この記事ではトイレつまりの対処法について解説します。万が一トイレがつまったときは、本記事で紹介する原因と対処法を試してみましょう。

トイレつまりの原因

こまめにきれいにしていても、なぜかつまりが起きやすいトイレ。つまりにつながる主な原因を把握しておけば、日常的な使い方からつまりを予防することが可能です。ここではトイレがつまる3つの原因についてご紹介します。

トイレットペーパーの量
トイレの使用後、トイレットペーパーを大量に流すことはありませんか?トイレの排水管は便器によってそのサイズが異なります。一般的には以下のサイズとされています。

・小便器:40mm
・大便器:75mm

一般的に住宅に取り付けられたトイレは大便器なことから、排水管の太さは75mmであることが理解できます。例を挙げると成人男性の小指の長さが約7㎝であることから、いかに狭い管が使われているかがわかるはずです。

トイレットペーパーは水に弱く、形がバラバラになる特徴があるものの、水に溶けるわけではありません。トイレットペーパーを使う際は、その量にも配慮することが大切です。

固形物
小さな子どもがいる場合は、知らないうちにおむつやおもちゃを流してしまうことがあります。おむつの中でも紙おむつは紙でできているものの、吸水ポリマーが豊富に含まれているため、トイレをつまらせる大きな原因となります。

また、おもちゃを流してしまえば、排水管の太さに対して大きな場合は、排水管にはまってしまい、大がかりな修理を伴う場合もあります。小さな子どもがいる場合や、高齢の方がいる場合は、家族の誰かと一緒に利用するよう心がけましょう。

水流
これまで通りトイレを使用したのに、水流が弱いと感じる場合は、節水モードである可能性が高いです。節水モードは水量を抑えて流す仕組みであるため、水流が弱くなります。節水モードではないのに水流が弱い場合は、止水栓がきつく閉められている可能性を疑いましょう。

止水栓は水回りに取り付けられている部品で、水回りの水を各所で一時的に止める役割があります。トイレの修理や点検などが行われたあとは、その際に止水栓を閉めている可能性がありますから、止水栓の状態を確認すると良いでしょう。

トイレのつまりを放置した場合のリスク

トイレのつまりに気が付いていたものの、特になにもしなかった場合はどのようなことが起きるか把握していますか?トイレのつまりを放置すると、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。

・トイレ内部の故障
・汚物・汚水の逆流
・集合住宅の場合は下の部屋へ水が侵入する場合も

トイレそのものの故障
トイレのつまりを放置すると、トイレに取り付けられた温水洗浄便座が、水漏れによって漏電する可能性があります。新しいものへと買い替えする場合は、一台15,000円程度で購入できます。しかし、トイレの使い方を改めるだけで大きな出費は避けられるため、トイレのつまりは、気付いた段階で速やかに解消させることが望ましいといえるでしょう。

汚物・汚水の逆流
トイレがつまると排水管にうまく流れることができないため、排泄物が混じった汚水が上昇し、便器から溢れてしまう可能性もあります。これを逆流と呼び、床下や壁に付着すると、掃除や消毒をしなければなりません。

また、汚水が逆流すると床や壁を汚し、雑菌が繁殖。その結果、カビや腐食を招くといった可能性も考えられます。状況によっては大がかりな修理や掃除が必要になるため、つまりに気付いた場合は速やかに掃除するのが望ましいです。

集合住宅の場合は下の部屋へ水が侵入する場合も
集合住宅にお住まいの場合は、トイレのつまりによって水漏れなどが発生すると、下の部屋にまで水が浸入する恐れがあります。床下浸水と呼ばれるこの現象は、素人では復旧作業が不可能であるため、水道業者に依頼し、修理しなければなりません。

入居者の過失によって床下浸水に至った場合は、入居者が修理費用を負担します。生活に欠かせない部屋が床下浸水した場合は、一時的に部屋に住めないために、ホテルなどに退避させる必要もあります。入居者の過失によって生じた床下浸水により、下の入居者がホテルに退避する場合の費用も、入居者負担であるため、トイレの詰まりに気付いたときは、速やかな対応が重要であるといえるでしょう。

トイレのつまりを解消させるには

トイレのつまりに気付いたときは、以下の方法を試してみましょう。特別な道具がなくても、自宅にあるもので簡単につまりの原因を取り除くことが可能です。

・ラバーカップ
・ペットボトル
・バケツとお湯(またはぬるま湯)
・ワイヤーブラシ
・パイプクリーナー
・ハンガー

ラバーカップ
ゴム製でできたカップと、プラスチック製の柄が付いたラバーカップは、トイレのつまりに効果的な道具の一つです。使い方は、ゴム製のカップ部分を、便器の水たまり(封水)に当てて、空気を入れて圧力を加えます。空気の出し入れによって排水管につまった汚物やトイレットペーパーが動き、つまりの原因を除去できるでしょう。

価格は1,000円ほどで、ホームセンターやドラッグストアなどで購入可能です。ラバーカップは定期的に行うことで、つまりのもとを取り除くことも可能です。

ペットボトル
空のペットボトルもトイレのつまりに効果的です。ラバーカップと同じよう、トイレの水たまり部分(封水)にペットボトルの飲み口を差し込みましょう。ボトルの本体部分を押して、封水に空気を送ってみましょう。そうすることで排水管に滞ったつまりの原因を動かすことができ、流れをスムーズにします。

ただし、ペットボトルは性質が堅いため、便器や腕に汚水が飛ぶ可能性があります。ペットボトルを使用する際は必ず手袋や便器周り・床などを養生しましょう。

バケツにお湯(ぬるま湯)を溜めて流す
自宅にバケツがあるのであれば、バケツにお湯(またはぬるま湯)を溜めて、数回に分けて流してみましょう。お湯やぬるま湯は汚物やトイレットペーパーを柔らかくするため、つまりの原因が汚物やトイレットペーパーである場合はこの方法を試してください。

なお、理想的な湯温は50度ほどです。熱湯の場合、便器が破損・ヒビ割れを起こす可能性があります。便器は陶器でできていますから、熱湯の使用は避けるよう留意しましょう。

ワイヤーブラシ
持ち手があり、先端にはブラシがついた道具をワイヤーブラシと呼びます。ワイヤーブラシは圧力などではなく、直接排水管のつまりにアプローチして、つまりを除去する道具です。

価格は1,000円ほどで、ラバーカップ同様ホームセンター・ドラッグストアなどで購入できるため、使い勝手の良い方を選びましょう。なお、ワイヤーブラシも使用時に水が飛び散る場合が多いため、養生やゴム手袋の着用を心がけてください。

パイプクリーナー
汚物やトイレットペーパー、ヘドロ汚れなどを薬剤で除去するのがパイプクリーナーです。汚物やトイレットペーパーなど、使用後につまりを確認した場合は、直近の使用によってつまりが起きている可能性が高いです。そのような場合はアルカリ性のものを選ぶと効果的です。

定期的な排水管掃除を行っていない場合や、これまで通り使っていたのにつまりが起きた場合などであれば、アルカリ濃度が1%以上のものを選ぶと良いでしょう。ホームセンターやドラッグストアで1,000円ほどの値段で購入できますから、水回りのつまり用に一つ置いておくと良いでしょう。

ハンガー
自宅にあるものでも簡単にトイレのつまりを解消できます。その道具が針金タイプのハンガーです。ハンガーを排水管に入れられるようにまっすぐに伸ばしたら、少しだけ曲げてトイレの形に変えます。先をUの字に変えたら、直接排水管に挿入しましょう。

先になにか違和感があったら、Uの字にした先を回転させたり突いたりしましょう。そうすることでつまりの原因に直接アプローチでき、大きなトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

まとめ

トイレは毎日使うからこそ、違和感があると大きな不安を抱えてしまうものです。トイレの特徴や排水管のサイズを把握しておけば、普段の使い方を改めるきっかけにもつながるのではないでしょうか。

本記事ではトイレのつまりの原因や対処法についてご紹介しました。トイレのつまりに気付いたときは、ぜひ本記事を活用して冷静に対応しましょう。

こうち水道職人 0120-492-315

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