水のコラム
浴槽の水が減る!スムーズに原因を見つける方法とその対処法
「浴槽の水が知らぬ間に減っている…」このような場面に会ったら、水漏れのサインかもしれません。すぐに対応しないと一大事になってしまうでしょう。
そこで本記事では、浴槽の水が減る原因をスムーズに見つける方法とその対処方法について解説します。
浴槽の水が知らぬ間に減っていたら?
風呂は私たちにとってストレス解消となる場所です。毎日静かにお風呂に浸かれば、疲れもなくなるでしょう。
相変わらずコロナウイルスが世界中で流行っていますが、日本が他の諸外国よりも、感染を抑えられている原因として、日々の入浴習慣が身体の免疫力を高めることに関わっているから、ともいえるでしょう。
浴槽の水が、使用してもいないのになくなっている状況は、浴槽の水漏れサインです。日々使う風呂だからこそ、浴槽の水漏れは痛いですよね。
もし自宅がマンションであれば、階下の住人にも迷惑をかけることになりかねません。ただちに、原因を見つけて対処しましょう。
浴槽の水漏れした時にどこが原因かを調べる方法
浴槽の水漏れは、一目見ただけではどの部分から水漏れしているのか分かりづらいです。その場合、湯面にお風呂スポンジなど、軽くて水に浮きやすい物を浮かべてみましょう。
そうすれば、水漏れ地点に向かって、お風呂スポンジが動き出します。排水口からなのか、給水口からなのか、あるいは浴槽本体からなのか、お風呂スポンジを浮かべるだけで、大体の地点が想像できるのです。
浴槽の主な水漏れ原因
浴槽からの水漏れ原因の地点は、主に3つあります。
排水栓
排水栓とは、浴槽の底面にある、水を抜く栓のことを指します。ゴム製の栓がチェーンにつながっており、引っ張りあげることで水抜きする種類や、ボタンを押すと栓が持ち上がって水抜きする種類など、数種類があります。
この栓の老朽化やゴミ汚れなどがつまって正しく閉まらなくなることによって、水漏れします。1番よく起こり、1番対処しやすい原因です。
浴槽
浴槽の材料には、人工製大理石や強化プラスチック素材(FRP)、木材、ステンレス製、ホーロー製などのタイプがありますが、もっとも低価格で入手しやすいFRPが浴槽材料としてはポピュラーです。
FRPは10~20年で経年の老朽化を引き起こすといわれ、亀裂や剥がれ落ちといった現象が生じる場合があります。他の材料についても、経年の老朽化により剥がれ落ちや錆びつき、カビの増殖による腐りによって水漏れするケースがあります。
給湯器や風呂ガマと浴槽を接続する配管箇所
浴槽は給湯器や風呂釜から給水管が接続されており、そのつなぎ目が経年の傷みにより水漏れを引き起こす場合があります。
この場合は、先ほどのスポンジが引き寄せられます。さらに、お湯の水位が給水口の位置の高さを越える場合がなくなるので、原因を見分けやすい現象だといえます。
原因ごとの対処方法や予防策
浴槽の水漏れはともかく迅速な対応が必要となりますが、専門業者にきてもらう前に自分でも改善できる場合や応急処置の仕方があります。
排水栓
ゴム製の排水栓の老朽化による水漏れの場合、専門業者に依頼するまでもありません。応急処置として、ビニール袋やサランラップを栓に巻きつけ、すき間を埋めていきましょう。そしてネットショップやホームセンターで同規格の排水栓を購入し、取り替えれば終了です。
チェーン付きのゴム栓でも1,500円くらいで購入可能です。ボタンを押して水抜きする種類は、排水栓を取り外しその下のゴミ受けに蓄積しているゴミ汚れを除去することで、改善することがあります。
浴槽
浴槽の損傷部分がみつかったら、応急処置として亀裂が入っているところに防水用テープを貼りましょう。オンラインショップや工具専門店で、500円くらいで購入できます。本格的に修復したいときは、パテを用いて亀裂や穴を埋めるという手法もあります。
例をあげると、強化プラスチック素材やホーロー素材の浴槽のケースは、専用の補修剤や専用キットが売られています。こちらも1,000~2,000円くらいなので、リーズナブルな価格になっています。
作業もそこまで難しくはないので、日曜大工の好きな方はぜひ試してみて下さい。ただし、あくまで応急処置です。
また、給湯器や風呂釜と浴槽を接続する配管箇所の破損による水漏れの場合は、素人にできることはありません。なるべく早く専門業者に問い合わせし、修理してもらいましょう。そのままにしておくと、水漏れで床下浸水し、マンションなら階下まで被害が出てしまいます。
専門業者に依頼するときの注意点
先述の自分でもできる水漏れ対策は、あくまで応急です。最終段階では、専門業者に依頼して修理してもらわないと、経年の老朽化が原因による水漏れのケースでは、すぐにまた別の箇所が水漏れしてしまう場合があります。
ただ、リサーチもせずチラシ・広告で見つけた専門業者に修理を依頼してしまうと、あとあと高額の料金を請求されてしまうこともあるでしょう。専門業者へ依頼するときは、下記の手順でおこないましょう。
・原因を特定したら、インターネットの見積サイトなどで、修理料金の一般的な価格相場をリサーチする
・見積もりサイトで数社の候補業者をあげたら、修理場所や内容を業者に説明し、見積りをお願いする
・見積りを出してもらったら、内容を確かめ専門業者にも工事内容を説明してもらい、納得できたら日程を決め修理依頼する
・修理が済んだら、作業の報告書をチェックし問題なければ料金を支払う
ポイントとしては、修理費用の相場価格を事前に調べておき、それよりも高額であったり、逆に低価格であったりする専門業者には依頼しないことです。
風呂の水が減っていたら、はじめに原因のところを見つけ、応急処置を行うのが水漏れ対策の基本です。ただし配管箇所からの水漏れのケースや、本格的工事を行うときは、インターネットなどであらかじめ修理料金をリサーチし、信用できる専門業者に修理を依頼しましょう。
良い業者を選ぶポイント
専門業者を選ぶときは、少なくとも2~3社に見積りを依頼して費用相場を比較・検討しましょう。
費用と見積りをとりに来た現場作業員・担当者の説明に納得ができたら、改めて作業の依頼をすると失敗の危険を減らせます。
見積もり依頼をしたことがないとき、「どのような専門業者に依頼すればいい?」「電話やメールでは見積もりをお願いできないのか?」といった疑問を湧く人もいるかと思います。
見積り依頼をするときは必ず、出張・見積りが無料の専門業者に依頼するようにしましょう。一般的な専門業者は現地で見積りをして、その現場で正しい料金を出します。
ただし、他社と比較したいのに見積り料金がかかってしまうと、妥協して「ここで断れば見積り料金がムダになってしまうから、そのまま依頼してしまおう」と考えてしまうかもしれません。
そのため、見積りの依頼をする場合は、出張料金や見積り料金が無料の専門業者を選ぶことをおすすめします。
まとめ
この記事では浴槽の水が減るとき、スムーズに原因を見つける方法とその対処法を解説してきました。浴槽の水が減る原因の見つけ方は、割と簡単にできることは理解していただけたかと思います。
原因が特定できたら、本記事でも記載しました対処法も参考にしながら修理と予防対策をおこなってみてください。