水のコラム
庭の排水が詰まる原因と自分でできる解消方法|予防のコツも紹介

雨が上がってしばらく経つのに、庭の水たまりがなかなか引かない。
そんなときにまず疑いたいのが、庭の排水の詰まりです。
地面の勾配や土の水はけが原因になっている場合もありますが、排水桝や排水管に落ち葉・泥・汚れがたまっているケースも少なくありません。
屋外の排水は地中で見えないぶん、トラブルに気づきにくいのが厄介なところです。
放置すると水はけの悪化だけでなく、排水桝からのあふれや悪臭、場合によっては生活排水の逆流につながることも……。
この記事では、庭の排水が詰まる主な原因や、自分でできる解消方法、繰り返さないための予防のコツなどについてご紹介します。
庭の排水が詰まる主な原因
庭の排水トラブルの多くは、屋外に設置された「排水桝(はいすいます)」や、その先の排水管で起こります。
まずは、どんな原因で詰まりが生じるのかを見ていきましょう。
落ち葉や土、泥の堆積
屋外の排水桝には、雨水と一緒に落ち葉や土、砂などが流れ込んできます。
これが桝の底に少しずつ溜まっていくと、やがて排水管への出口をふさいでしまうわけです。
庭木や植え込みの多いお宅、周囲に街路樹があるような環境では特に落ち葉などが溜まりやすく、毎年のように詰まりを繰り返すことも珍しくありません。
油や石鹸カスなどの汚れ
台所やお風呂から流れた生活排水が通る桝で多いのが、油汚れや食べカス、石鹸カスといった汚れです。
なかでもやっかいなのが油。
冷えると固まる性質があるため、桝や排水管の内側にこびりつき、そこにゴミが絡みつくことで、少しずつ流れを狭めていきます。
屋内の排水口はきれいにしていたのに、その先の屋外の桝で詰まっていた、というのはよくある話です。
木の根の侵入
意外と見落とされがちなのが、庭木の根が排水管に入り込んでしまうケース。
植木が成長して根を伸ばすうちに、排水管のつなぎ目や、経年劣化でできたわずかなひび割れから侵入し、管の中で育って詰まりを引き起こします。
地中で静かに進行するため気づきにくく、対処も難しいなかなかの難敵です。
そもそも排水桝とは?役割と種類
庭の排水を理解するうえで、鍵となるのが排水桝です。
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、ここを知っておくと、詰まっている場所の見当もつけやすくなります。
排水桝とは、地中に埋められた排水管の合流部や曲がり角に設けられる設備のこと。
ゴミや泥を沈殿させて排水管へ流れ込むのを防いだり、点検や掃除をしやすくしたりする役割を担っています。
地面にある四角や丸いフタが、その目印です。
種類は大きく分けて2つ。
台所やお風呂、トイレなどの生活排水が通る「汚水桝」と、雨水を集めて地中に浸透させたり下水へ流したりする「雨水桝」です。
フタに「おすい」「うすい」と書かれていることもあるので、掃除のときはどちらの桝なのか確認しておきましょう。
庭まわりで水たまりやあふれが起きている場合は、まず雨水桝に落ち葉や土がたまっていないか確認してみましょう。
一方で、台所やお風呂などの排水の流れも悪い、屋外の桝から悪臭がする、といった場合は、汚水桝や排水管側に汚れがたまっている可能性も考えられます。
自分でできる排水桝の掃除・詰まり解消

雨水桝まわりの落ち葉や泥が原因であれば、自分で掃除することで改善できる場合があります。
ただし、汚水桝を開ける場合は悪臭や衛生面の問題があるため、必ずゴム手袋を着用し、無理のない範囲で作業しましょう。
フタが重い、開かない、中の状態が分からないといった場合は、無理に作業せず専門業者へ相談するのが安全です。
用意するもの
- ゴム手袋
- 桝のフタを開ける道具(マイナスドライバーやバールなど)
- ひしゃくやスコップ(溜まった汚れをすくう用)
- 古いブラシやスポンジ
- ホース
- ゴミを入れるバケツや袋
掃除の手順
- 庭にある排水桝のフタを開ける(コンクリート製で重いものは無理をしない)
- 中に溜まった落ち葉や泥、汚れをすくい取る
- 桝の内側の壁や底を、ブラシでこすって汚れを落とす
- ホースで水を流し、排水管へスムーズに流れるかを確認する
- きれいになったらフタを元に戻す
汚水桝の中には、「エルボ」と呼ばれる曲がった配管が取り付けられていることがあります。
取り外して洗える構造なら一緒に洗い、最後は必ず元の向きに正しく戻してください。
向きを間違えると、本来の機能を果たせなくなってしまいますので、写真や動画などで元の状態を保存しておくと安心ですね。
自分での対処が難しいケース
ホースで水を流しても流れが変わらない、複数の桝から水があふれているなど、こういったケースでは地中の排水管の奥が詰まっている可能性があります。
特に、木の根が排水管に入り込んでいる場合や、地中の配管内で詰まりが固まっている場合などは、家庭用の道具で取り除くのは困難です。
無理に棒やホースを差し込むと、排水管を傷めたり、詰まりをさらに奥へ押し込んだりするおそれがありますので、状況が悪化してしまう前に専門業者などに点検を依頼しましょう。
費用は掛かってしまいますが、専用の機材を備えたプロフェッショナルに任せるのが安全です。
(関連記事:水道管の交換時期はいつ?判断基準も解説!)
詰まりを防ぐための予防策

庭の排水詰まりは、日頃のちょっとした心がけでぐっと減らすことができます。
何より効果的なのが、排水桝の定期的な掃除。
面倒と思わず年に1〜2回、特に雨の多い梅雨や台風シーズンを迎える前に点検しておくと、いざというときのあふれや逆流を防ぎやすくなります。
汚れが溜まりきる前にこまめに手を入れておけば、一度の掃除も軽い作業で済むものです。
ほかにも、落ち葉の多い時期は桝のまわりに落ち葉を溜めないようにする、台所で油を直接流さない、といった習慣をつけることでも屋外の桝の詰まり予防につながります。
手を掛けずに放置しておくことが、何よりも手間が掛かる結果を招くことになりますので、必要経費だと割り切って意識するようにしてみてはいかがでしょうか。
早めの点検で大きなトラブルを防ぐ
庭の排水詰まりの主な原因は、落ち葉や泥、油汚れの蓄積、そして木の根の侵入。
軽い詰まりなら排水桝の掃除で解消できることも多いので、まずはフタを開けて中をのぞいてみるところから始めてみてください。
年に数回の点検と掃除を習慣にするだけでも、深刻なトラブルはかなり遠ざけられます。
ただ、地中の排水管は目が届かないだけに、原因をつかんだり奥の詰まりを取り除いたりするのは、どうしても難しい場面が出てきます。
掃除をしても水が引かない……。汚水があふれて困っている……。
そんなときは、遠慮なく「こうち水道職人」までご相談ください。
屋外の排水トラブルにももちろん対応していますので、庭の水はけや排水まわりで違和感があれば、まずはお気軽にお問い合わせください。
現地の状況を確認したうえで、ご自宅に合った解決方法をご提案いたします。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。













